ラグビーワールドカップ2015:日本代表が南アフリカ共和国代表戦で示した日本ラグビーの未来

「勝負ってよりは、内容だよなぁ」といった感じ、ワクワクではなく、

今までの経緯(後述)もあり、「どんなもんだろう・・」と

ラグビー日本代表南アフリカ共和国代表スプリングボクス戦のキックオフの時間(20日 AM0:45)に合わせ、

TV画面に向き合いましたが、それから約2時間後には、何と!

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ノーサイド前の最後のプレーでの逆転トライの瞬間 〜
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逆転トライ、グラウンディングの瞬間.-

大金星、偉業、歴史的勝利など、さまざま今回の勝利に冠が付されましたが、

それらを足し合わせてやっと相応しい?、いやそれでも足りない?!かもしれない

というインパクトを世界のラグビーファンに与えた、日本ラグビー史に燦然と輝く足跡を残すことになったマイルストーンになりました。

▪️ラグビーワールドカップ2015 日本代表対南アフリカ共和国代表 ハイライト

想定されていた奇跡

ラグビーの場合、引き分けが殆どなく、実力差が点数に反映されやすいスポーツで

番狂わせが少ない競技と思われているのが、一般的な見方として捉えられていると思います。

そういった意味では体格、スキル、伝統等で劣るアジアの代表チームが、

特に世界のラグビーシーンをリードするニュージーランド代表オールブラックスを始めとする

南半球の強豪国(オーストラリア代表ワラビーズ、南アフリカ共和国代表スプリングボクス)に対して

真剣勝負の場で勝つなんて事は、現実世界に起こる事として期待出来ない事だと、いつの日からか決め付けていました。

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ノーサイド後、日本代表の勝利を讃える南アフリカ共和国代表の姿勢も「ノーサイドの精神」が貫かれていて清々しい光景でした。

その見方を覆されたのは後半39分、ノーサイドの1分前(別途、ロスタイム)となって、

同点の機会となるPG(ペナルティー・ゴール)の権利を与えられても、その選択を行わず、

あくまでも勝利を追求し、スクラムを選択したリーチ・マイケル選手のキャプテンシーに凝縮されていたが如く

グランドでプレーしている選手たちは「勝つこと」を、しっかり起こり得る現実の事として、終始戦っていた事を知らしめられました。

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奇跡を緻密なプランをもとに現実に起こさせた立役者、日本代表エディー・ジョーンズ HC(ヘッドコーチ).-

打ちのめされ、もがき続けた20年

昨秋、日本に世界6位相当とされるマオリ・オールブラックスに対して・・

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<< 2014年11月9日投稿:画像は記事にリンク >> ラグビー日本代表がマオリ・オールブラックスを追い詰めた80分:日本代表対マオリ・オールブラックス観戦記

あと一歩!というところまで追い詰めながら、この試合前、安易にワクワクが感情の前面に現れてこなかった事を振り返ると・・

1995年の第3回ワールドカップで「ブルームフォーンテーンの悪夢」と称された一戦まで遡ることになるであろうと。

日本代表がオールブラックスに対して、17対145と惨敗を喫した事に端を発した

国内のラグビーファンに充満したトラウマ、国際舞台での日本ラグビーの在りようが問われ、暗黒期を告げた象徴的なゲームから

20年経って、ようやくというべきか、日本ラグビーの在るべき姿、未来が、この一戦によって示されたのだと思います。

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日本ラグビー、確信と共に新時代へ

もともとは、この試合について書く予定はなかったのですが、生涯忘れることはないであろう、

秋の未明に受けた鮮烈として、この場に記録として止めておきたいと思いました。

更に続くグループリーグ3戦でも、掲げられた大目標である準々決勝進出へ向け、

そして自国開催となるラグビー・ワールドカップ2019へ向け

しっかり日本ラグビーが進化を遂げた姿が、世界に示される事に今度は大いにワクワクしながら。

 


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