下記の記事は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」6月15日付の記事を転記したものです。
日本の自然災害リスク
” 世界の地震の約1割が地球の陸地の0.3%の日本とその周辺地域で発生すると言われています。また世界で発生するマグニチュード6以上の地震の2割が日本で起こっているとも言われています。
文部科学省の特別機関である地震調査研究推進本部は、強い地震が起こる確率について下図(左)のような「今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率の分布図」を出しています。
下図(左)は東日本大震災起こる前の予想ですが、関東から東海、近畿、四国にわたって強い地震が発生する確率が26%以上の地域が多く点在しています。
ところで、この確率26%という数字は一見低い数字のようにも思えます。しかし保険事故の発生確率を比較すると、この26%は非常に高いことがわかります。
例えば、今後30年以内に交通事故で負傷する確率は、一般的に24%、ガンで死亡する確率が6.8%、空き巣の被害の確率が3.4%、火災で罹災の確率が0.48%、交通事故で死亡の確率が0.2%、航空機事故で死亡の確率が0.002%と言われています。
〜 中略 〜
以上、日本の地震のリスクを簡単に見てきましたが、世界の中でも日本の地震リスクは非常に高いと言えるでしょう。
それを反映してか、世界最大手の再保険会社のミュンヘン再保険会社は、2002年の年次報告「自然大災害2002」(下図ー右)の中で「世界一危険な都市」として東京・横浜を挙げています。”(出典:『終身旅行者PT』21〜24%/電子書籍のためページ数が百分率表記となる)
日本が地震大国である事は日本人の誰しもが承知している内容と思います。それが確率として示され、他の災害等と比較してどの程度の水準に相当するかを見せられると、改めて考えさせられます。
地震に限らず、何かが起こった時にどう備えておくか、平時だからこそ考えておきたい事になりますね。