前日に続いて「ザ・スタート」から。
いつの時代も風は吹いている
起業にハードルの高さを感じている人でも、街歩きの習慣付けで起業ネタは散在している事に気付けますよ、という内容でしたが、
>> 街歩きの視点を変えるだけでビジネスは始められる <<
政府が平成11年3月5日の「産業構造転換・雇用対策本部 第六回会合」において、「規制緩和を含め各種の関連施策を強力に推進」というステートメントを発表し
- 保健・福祉分野 10万人
- 情報・通信分野 18万人
- 住宅及びその関連分野 40万人
- 観光分野 9万人 / 上記計 77万人(p44)
の四分野に関しては政府の後押しが期待出来るので、資金面で追い風を見込める側面がある。
人それぞれに強みが備わっている
但し、本著ではそこから考えを展開させていく事に警鐘を鳴らしていて、いくら時代的背景があったとしてもそれは食べるためにやる仕事「ライスワーク」となり、やがて・・
「本当に自分はその仕事をしたいのか?/ p45」
という内面への問いかけが生じてしまうので
自分の「好き」って、自分の「強み」とは結構、一致しないものなんです。(p47)という実態はあるにせよ
まずは、自分の強みを把握したうえで、それを活かす形で儲かるビジネスモデルの青写真を描けるようになってから、起業を考えたほうがいいですね。(p48)
と助言。
ライバルのいない市場ってないんです。そのときにどうやってライバルに勝っていくのか、となると、最後は自社の強み、自分の強みにかかってくることも多い(p48)
この事を経営の神様と称されるかのピーター・ドラッガーは・・
「何をしたいかではなく、何がなされるべきかから考えなければならない。しかる後に、何が自らの強みに合うかを考えなければならない。
強みでないものを行ってはならない。他の者に任せなければならない。リーダーたる者は、自らが成果を上げるべきことを知らねばならない」出典:『プロフェッショナルの原点』
と論じており、
これを本田宗一郎さんは
「嫌いなことをムリしてやったって仕方がないだろう。私は不得手なことは一切やらず、得意なことだけをやるようにしている。金を稼ぐよりも時間を稼げ」(p50)
と、それぞれ表現の仕方に差異はあれども、自分の強みをもとにライフワークを構築して、社会の中で価値が還元されていく事を説いておられ、起業を考える上で根源的な事と言えそうです。
ライス? or ライフ?
項目整理が、下記の如くまとめられていて・・
ライスワーク:生活するために働く、目指せ億万長者、お金にフォーカスしすぎて奴隷に、拝金主義
ライフワーク:「好き」を仕事にしてプチ幸せ、好きなことをしていれば、稼げなくても幸せ
本の中では、ライスワークとライフワークが重なる部分に「マスターワーク」があるとして、解釈は奥深いですが・・
「好き」という事は、生きている中で、その人にとってとてつもない強み/個性を発揮する事を知らしめられますね。
自分の「好き」に敏感でいる事が、あるべき自分のこれからを照らしてくれます。