下記の記事は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」11月16日付の記事を転記したものです。
押韻スラング(rhyming slang)②
” オーストラリアでは、第二次大戦中から1960年ごろまで盛んに使われたが、最近は下火になり、会話で使われることは少なくなった。
ただし、活字になったものには依然としてよく現れる。アメリカではこれをAustralian Slangと呼ぶこともあるが、もともとイギリスからやってきたものである。
2語あるいは3語からなるものが多く、上記のように韻の合った最後の単語が他の単語を代用するのだが、実際にはしばしば頭の単語だけが用いられる。
例えば Captain Cookの Captain だけを用い、Take a Captain.(=Take a look.)とするのでややこしい。また代用される単語もスラングが多いので、よけいに混乱する。
次の文もかなり説明がいる。That bloke was feeling butcher’s. (あの男は気分がすぐれなかった[怒っていた])
この butcher’s は butcher’s hook(肉屋の手かぎ)の頭の単語で、そのbutcher’s hookは crook(病気の、怒った)の押韻スラングである。このcrookというスラングを知らなければこの文章は分からないわけである。”(『オーストラリア英語辞典』p254)
ここに書かれていることは、文に記載の通り、時の経過(本の出版:1994年)とともに風化している側面が指摘されます。
但し、日本語然り、話し言葉は常に変化していて時流を捉えた事柄は一番はTV(情報番組等)なんでしょうが、この手のことは場数を踏んで覚えていくことなんでしょう。
まず、相手の言いたいことを理解するよりも、自分が言いたいことをしっかり伝えられるようにする(ex. 相手の言っていることが分からなければ、しっかりその旨、伝える)ことと思っていますが、
一つのことを伝えるにも様々な表現方法があるということを知っておくのは、飽くなき語学力の向上心(折れない心?)にとって大切なことと思います。