OZZFEST参加当日の夜に上げようと思っていたレヴュー。10時間超の爆音漬けに、仲間との余韻浸り、移動時間等を経ているうち・・

夜明けが迫り、(ウルトラマンの)カラータイマー点滅状態で、当初は意図していなかった2回に分けての発信となりましたが

中1日、まだ余韻のあるところで、感じた思いをここに留めておきたいと思います。
いざ、ヘヴィロック・フェスの代名詞OZZFESTへ
11:30開演予定の ANIMETAL THE SECOND を観てみたいと、11:00頃の現地入り。

受付を済ませ、場内に入れば、既に結構な人出。

前座といえども、音量というのか「轟音が凄いな〜」といったメーターの振り切れ具合。
そんな事を感じながら、手際良くアーティストの交代が行われ(ステージが2つに分かれ、A、Bの交互で開催)、
ほぼ定刻通りにANIMEATL THE SECOND登場。

早々の時間帯ながらベースがLOUDNESSの山下昌良、ギターに元聖飢魔IIのルーク篁など錚々たる顔ぶれ。
ただ、曲が最近の?というか自分の知らないアニメソングで、ガッチャマン、宇宙戦艦ヤマトといった定番を期待していたところ
オリジナルバンドの新曲を聴いているような感じにもなり、想定外の展開に。
*各画像、iPhoneのズームの限界で恐縮です m(___)m 公式画像は下記オフィシャルのバナー ↓ をクリック頂いてお楽しみ頂けます。

アメリカ、日本、ラウドなサウンドの競演
12:00以降は、アーティスト名の前に「OPENING ACT」の表記が外れ、本編突入といった。
ただ、特に主催者側から制限が加えられていた様子もなく、ライティング、音量など変化はなかったように思います。
自分が見たバンド(昼食や一時退出などによる抜け有り)は順番に・・
HER NAME IN BLOOD

OLDCODEX

A DAY TO REMEBER

9mm Parabellum Bullet

BLACK LABEL SOCIETY

hatebreed

Zack Wylde率いるBLACK LABEL SOCIETYになって、「ようやく馴染みのバンドだぁ〜」と姿勢も前屈みとなり、

オープニングが、”Losing Your Mind”と思っていたところ、かなり好きなで iTunesにも入れている “The Beginning… At Last”で
BLACK LABEL SOCIETY “The Beginning… At Last”
アドレナリンがっと(笑)
BABY METALが放った日本発の世界観
hatebreedが終わった18時前頃から、会場の雰囲気が変わり、結果として、この後に出てきたバンドは、それぞれ世界観を持っているバンドで
まず、その一番手が BABY METAL.-

名前は知っていたものの、音楽性などその他の予備知識はなく、興味津々。
フェスティバルに来たのは、Motley Crueがヘッドライナーを努めた時のLOUD PARK 08 以来で
昨今、フェス流行りの状況ながら殆ど来ていませんでしたが、普段、単独公演は行かないであろうバンドを体感出来る機会となるのはフェスティバルのいいところですね。
メンバーのMCは一切なく、映像を使ったストーリー仕立てのステージ。
バックを固めるテクニカルな演奏陣とフロント3名のギャップ、「何となく合ってるんだろうな(固苦しくない)」といった振り付けなど、今まで経験したことのない感じ。
それまで登場のバンドは、「曲を予習しておけば楽しめただろうな」というのが、
BABY METALになると、ぶっつけ本番でも楽しめる次元に達してました。
聞けば場内で売られていたグッズは飛ぶように売れ(出番のない前日versionのアイテムも売られていたとか)
アルバムは、まだ1枚しか出ていない段階ながら
今回のOZZFESTに名を連ねる前にも、海外の並み居るビッグネームと交流があったようで
自分としては、こういうことを思い付いたマーケティングの発想に、日本からこういったアーティストが世界を意識して出てきたことを興味深く感じました。
Jane’s Addictionの浮遊した世界観
45分ほどの(BABY METALが創出した)熱狂が過ぎ去り、続いてはセカンドビルの Jane’s Addiction.-

学生時代、一時ハマったバンドで、その時から30年余のインターバルを経ての、これもフェスティバルだからこその出会い。
「まさかこういう形で、縁が巡ってくるとは〜!」といった感慨が湧き、
更にオープニングが、ハマった頃によく聴いていたアルバム: Ritual de lo habitural 1曲目の Stop
Jane’s Addiction “Stop”
であったことから俄然いい感じに(笑)
ただ、それまでの男性ヴォーカルの多くが、吐き捨て型というかパワフルな唱法でガンガン来たのに対し
ご存知の方は、お分かりと思いますが、Perry Farrell:ペリー・ファレル(ヴォーカル)の陶酔型といった感じの独特なスタイルは、最初、細さというか、軽く違和感を覚えた次第。
勿論、個性と評価される点と背中合わせと言えますが、イベント全体の方向性からするとアーティストのジャンルが異質であった点も影響していたと思います。
そんな感覚も徐々に無くなっていき・・ ステージBのメインだけにステージセットも本格的となり、
サポートの3名のグラマラスな?女性がポールダンスに興じるなど

独自の世界観がステージから滲み出ており、更にギターの Dave NavarroとPerry Farrellがステージ上で存在感を二分する感じなど
1時間に満たないステージながら、それまでの会場の雰囲気を変え、支配していたようにお思います。
“Classic Girl”では事前の告知通り、X JapanのYoshiki(ピアノ)が登場したり、
Jane’s Addiction “Classic Girl”
個人的にはお気に入りの Been Caught Steeling も聴けて
Jane’s Addiction “Been Caught Steeling”

遠い過去の脳裏にある情景と、今が繋がる、印象的な出会い/ステージでありました。

オジー、その唯一無二なる存在感
そして、いよいよOzzy Osbourne & Friends.-
ステージ B前に陣取っていたお客さんの ステージA方面への大移動を経て
定刻より若干早めの20:00頃に開演。Ozzyが、最初一人でステージに登場してきただけで、場内大盛り上がり、
「さすが役者が違うな〜」。

まずは、ソロになって以降の I Don’t Know, Mr. Crowley, Bark At The Moonといった代表曲が続々と披露されていき
Ozzy Osbourne “Bark At The Moon”
中盤を迎え、ベースのGeezer Butlerが交代で登場し、Iron Man、War PigsとBLACK SABBATH時代のレパートリーに移行。

終盤はZakk Wyldeを迎え入れ、ソロの選曲に戻り、 I Don’t Want To Change The World、Crazy Trainを演って本編終了.-
Ozzy Osbourne & Friends “Crazy Train”
ステージを降りる間もなく、Ozzyが煽る形でアンコールに突入し、切なさ満点のバラード Mama I’m Coming Home 〜
Ozzy Osbourne “Mama, I’m Coming Home”
そして、Ozzyのショウでエンディングの定番 Paranoid と、最後はFriendsが一堂に会し、フェスの最後を締め括るべく、お腹いっぱいにしてくれました。


なお、Friendsの方は既述のメンバーのほか、 Tom Morello:トム・モレロ(ex. Rage Against The Machine)、Dave Navarro:デイヴ・ナヴァーロ(Jane’s Addiction)など。
登場箇所は上記セットリスト(画像はサイトにリンク)注釈の通り。
30年を時を経ての巡り合わせ
この場に足を運んで来たのは、ヘッドライナーのOzzy Osbourne目当てで、思い入れのほどは前回綴った通り。
聴き始めの頃から30年以上、ロックシーンの最先端に君臨し続け、初Ozzyであったため過去との比較は出来ませんが、
十二分にフェスティバルのトリを張って、ロック界の生きる伝説を目の当たりに出来たことは
今後、自分の音楽史を振り返る時、他の個性的なアーティストとの思い出と相俟って、忘れ得ぬ一日として、思い出の舞台になりました。