先週は、先月に続いての神田昌典さん主宰の実践アカデミーのライブコンサルティングに出席。
前回は大阪開催につきウェビナー(オンライン)受講で、
今回は9月以来の東京開催で、会場(オフライン)での受講。
ビジネスプロトタイピング講座受講生実践報告会から、2週連続しての生神田さん。
年末ということもあり、30名弱での開催。「もしや、自己紹介有りか?」と、全くの傍観者気分で出掛けて行ったので、
心の準備ないところに若干の緊張が走ったものの、始まってみれば通常のスタイルで(笑)
冒頭、神田さんからビジネス最前線的なお話があり、続いて、受講生から事前に提出されていた質問を受けるという流れ。
片鱗を見せる未来
神田さんからのお話しは、ビジネスプロトタイピング講座(実践報告会)の時も話題になった
量子コンピューターの実用化が進んでおり、これが何を意味するかというと・・
極論すると、コンピューターに質問を入力する前に、回答が得られるという次元の話し。
情報処理能力が格段に高まり、今まで200年を要していた計算が2秒で片付いたり、8桁程度の暗証番号であればものの1秒で解読されてしまうそうな。
日常に根ざしたところでは我々の銀行口座の暗証番号が瞬時に見破られてしまう。一方で、これに対抗する技術開発の目処は立っていないとか・・。
また、あらゆる可能性を重層的に計算していく事も可能で、例えば家に居住している人たちの生活パターンをカメラでモニタリングしておいて、
その日の行動パターンを分刻みで示すことが出来る。
(例えば10:00から外出予定があるとすると・・ 普段の入浴時間は*分だから、*分までにバスルームへ。携帯を家に置き忘れる確率は*%だから*分余裕を見ておく。等々、多元的な条件の下、最適解が導き出されてしまう時代が目前に迫っている。)
モニタリングに関しては、北米地区の小売店舗で画像認証が実用化されており、
来店時に画像認証を通じて、顧客データが店側に供給されるシステムが導入されており、効率的な接客に繋がっているそうな。
2016年、そして変わりゆく会社の概念
2016年は、将来の展望を開ける会社と、そうでない会社の線引きが明瞭となり、神田さんがよく例えられる江戸幕府から明治維新のような時代変革の最中にある。
世の中的には、9月頃までは今のような重箱の隅を突くような風潮が続く。マイナンバー導入が、その典型例。
会社の概念も変わり、従来は価値の積み重ねを経てサービスが消費者に届けられていた。それが、今は・・
例えば宿泊業を例にすると、ホテルはハードへの多額の投資、ソフト面でも念入りな従業員教育を経て、宿泊客を受け容れる体制を整えてきたものが、
airbnb(エアビーアンドビー)の急速な普及で分かるように、マットレス一つで貸主になれ、接客技術の向上はカスタマーレヴューを通じて修練されるようになっていっている。
時代の変化は我々の想像以上で推移しており、正社員(会社のヴィジョンに共感してプロデュース出来る人=人、物、金を連れてこれる人)主体の企業はどんどん稀少になっている。
などなど、日本では私をはじめとすると大多数の方々にとって、今ひとつピンとくる感覚を得られませんが
アメリカを中心に、迫り来る未来がどんどん提示されていっているとのことです。
現在を突き抜け、未来とつながるビジネス
1時間ほどのお話しのあと、休憩を挟み質疑応答に移行。寄せられた内容は、社労士の方から新事業の展開方法、障害者支援事業、
美容系新事業、通信事業でのウェブ戦略など。これらに対して神田さんのご経験、アイディア等が落とし込まれた
濃厚なビジネスディスカッションが、予定を30分押して約4時間半にわたって展開されました。
冒頭のお話しで示された未来像までは至らずとも、世の中がスピーディーに進化している中で
それぞれの質問者の方のビジネスの時代との結合点の見出し方が示されるプロセスが興味深く感じられました。