日本時間の1月11日、成人式の日の夕方に第一報が打電されて瞬く間に広がっていった David Bowie の訃報.-
最近でもミュージシャン、著名人の訃報は珍しくなかったと思いますが、シェアされる関連情報の情報量が尋常ではなく
管理を手伝わさせて頂いているFacebookページ:Fame of David Bowie にも、
一部分に止めないとスパム扱いされるのではないかというほど。タイミングであったりニュース内容によってシェアしていきましたが、今回、その中で印象に残ったものを、こちらで改めて。
晴れやかな笑顔の裏側での無念、、
まずは死去2日前に撮影されたいう写真・・
字面だけ読むと、病床に横たわり衰弱した様子を想像してしまいますが、その先入観とは裏腹なアルバム製作された開放感かとも感じられる満面の笑みで
本人は何やら次作への意欲を示していたとの(上掲)記事も見られ、運命の非情さを感じずにはいられないショットでした。
我々への遺作として製作されていた Blackstar
他界する2日前にリリースされた新作 Blackstar は、
プロデューサー:トニー・ヴィスコンティの証言により、David Bowie からファン、社会?へ向けた遺作として製作されていたことが明らかとなり
先日、Lemmy(Motorhead)とJohnny Winterは絶命する直前までライヴ活動をしていたという切り口で取り上げましたが
David Bowieの場合、この世に別れを告げる覚悟で無から有を生み出す、クリエイティヴィに携わっていたという、これもまた壮絶なるアーティストの生き様として胸を打たれました。
今にして思えば、アルバムの中から製作されたPV(プロモーション・ビデオ)も、David Bowieの心情を表したものとして画面を直視させられる内容となっています。
David Bowie “Lazarus”
亡くなる1週間前には盟友ともいうべきBrian Eno:ブライアン・イーノとのオンラインで最期のやり取りに関しても印象的で、
その断片が日本語版の記事にされていましたが、こちらは多分に「最期」を意識した内容で
果たして「死」と向き合っている中で、どれだけこれほど自身のイメージを崩すことなく、整然としていられるのであろうと、
血の一滴まで、David Bowieが貫かれていたエピソードとして、胸に迫ってくる内容でした。
完全な後追いながら魅了されたその生き様
David Bowieは、そのネームバリューからベスト盤等で上辺だけなぞっていたようなところが
昨年の誕生日(2015年1月8日)からFAME of David Bowieの運営を通じて、キャリアの全般をやや掘り下げていくような立ち位置にシフトして、
その過程を同年2月に(下掲の)2つの記事にまとめていた・・
翌年に迎えた今回の訃報で、反動というのか、支えを外されたかの落胆はありましたが、
多くのファンが、David Bowieが辿ってきた履歴に準じて「宇宙へ戻っていただけのことだ」との認識を示されており、
生前最期の本人の状況が明らかとなる中で、私もその認識を共有したいと思います。
最期まで貫かれたDavid Bowieとしての生き様、圧巻でした。
アーティストという枠から捉えてしまうことになりますが、地球上に遺したそのインパクト、足跡に敬意と追悼の念を表したいと思います。Thank you & Rest in Peace, David Bowie.-