MOTORHEADのLemmy Kilmister(レミー・キルミスター)の日常と、それまでの伝説を追った自伝的映画『極悪レミー』を鑑賞。製作は、Lemmy存命中の2010年。
先月、Lemmyの追悼記事(下記)をアップロードして、
もとより本作のことは頭にあり、「近所のレンタル店にストック(在庫)されていたな」と、せっかくの機会だからと店舗に赴き、検索機にかければ・・ まさかの「在庫なし」との回答。
店のスペースが限られていて、新作が入ってくる以上「こういうこと(在庫整理)もあるのかー」と。それならばと気持ちを切り替え iTunes Storeで検索すれば、ここも扱いなし、、。
無いと分かると、どんどん見たくなっていき(笑)「何回も見るわけではないし、買うのもなぁ」と、とりあえず中古狙いでamazon に行けば、ここにあったレンタル版!
映画『極悪レミー』予告編
再生媒体に一抹の不安(レンタルしたものの再生メディアがなかったら、どうしよう・・)を抱きながらも、タブレット端末のkindleでサクサクと再生準備完了.-
ストリーム再生で、ものの10秒に満たない便利さでした(ダウンロードの選択も可能な様子/視聴は48時間以内)。このあたりさすがの使い勝手ですね、amazon.-
等身大のレジェンド
内容の方は訃報に際し、数多くのミュージシャンが追悼のコメントを寄せていましたが
本作は生存中ながらLemmyにコメントを寄せるメンバーが・・
- Ozzy Osbourne
- Nikki Sixx(Motley Crue)
- Lars Ulrich, James Hetfield,Kirk Hammet(METALLICA)
- Scott Ian(ANTHRAX)
- Slash(Guns N’ Roses)
- Dave Grohl(NIRVANA〜FOO FIGHTERS)
など超豪華。本編では、上記をはじめとするミュージシャンやバンド及び業界関係者がLemmyとの微笑ましいエピソードや
如何にLemmyがロック界、とりわけHeavy Metalのカテゴリーで革命的、偉大な足跡を残したか、映像を通じてよく伝ってきます。
本作を見て初めて知ったこととしては、切ないことこの上ないOzzy Osboureのバラードの”Mama, I’m Coming Home”の作詞、作曲にLemmyが絡んでいたり・・
Ozzy Osbourne – Mama, I’m Coming Home
(Lemmyが)Jimi Hendrixのローディーだったなんてエピソードも披露され、その才能に経歴にびっくり。
生きる伝説ながら、とにかく愛される人柄
偉業と並行して、Los Angelesで生活しているLemmyの日常にカメラが迫り、これがまたビッグネームとはアンバランスな気さくさ、フレンドリーさで、その人柄が微笑ましく伝わってきます。
ヘロイン以外のドラッグに、ジャック・ダニエルのコーラ割りをこよなく愛し(死後、レミーと命名)、
女性遍歴は四桁に達するなど、自由奔放、誰にも迎合しない生き様を貫き、Ozzyをして「自分もかなり無茶したが・・」と苦笑しながら、その不死身ぶりに驚嘆。
また、James Hetfieldは「(散々、好き放題していながら)ステージから落ちた話しも聞かなければ、失言も未だかつてない」と
豪快ながら一切、弱みを見せないその逞しさに畏敬の念すら感じさせるほど。
その他、様々、著名なミュージシャンが音楽的に、プライベートな面で、Lemmyの功績、魅力について存分に語られています。
等身大のロックスター、伝説の男の映像史
私はライヴ体験はありませんでしたが、No Sleep Til Hammersmith(邦題:極悪ライブ)をはじめ
何枚ものアルバムを購入し、マイ・ブーム的に魅了される中毒性をよく理解出来ます。
『極悪レミー』とのタイトルから抱く先入観と内容は対照的ですが
ロック界にその名を存命中から刻むことになった伝説の人物の等身大の生き様に迫れる、貴重な人物史録といえるでしょう。