先週末は〜、と言ってもシルバーウィークですっかり曜日の感覚が失われていますが
Airbnb(エアビーアンドビー)を学ぶセミナーに参加。
エアービーアンドビー って?
こちらをご覧頂いている方で「(Airbnbという)名前は聞いたことある」という人も、少なからずいらっしゃると思いますが、
私もその中の1人。周りにはホストとして物件の貸出しを始めているという人も複数いて
「どんなもんだろう?」と、無料セミナーであったこともあり入門者感覚で受講。
簡潔に「Airbnb」を説明すると、家を貸したい人と借りたい人のマッチングサイト( 190ヵ国/34,000都市)。
セミナーでの説明によると、Airbnbは一般的な普及が進んでおり、プロダクトライフサイクルでいうと
導入期を超え、成長期(: Growth)に突入している段階で、
今、始めても遅いくらいという頃合いであるとか。
不動産の物件募集でも「Airbnb可」といった表記も見られ、要は転貸を認めることによって
賃借人は収入を得る手段を貸与されるわけで、所有者からみて募集条件により良く出来るという事(=家賃増額)。
グレーな領域から脱するために出来ること
但し、Airbnbの急速な普及に法整備が追い付いていない面もあり、例えば旅館業法との兼ね合いであったり
約半数は所有者の同意を得ない形で賃借人が勝手に転貸している場合など、もろもろ「グレー」な面は否定出来ないのが現状。
旅館業法に関しては、
- 旅館業法の適用外要件を満たす
- 簡易宿所の営業許可を得る
の選択があり、1. に関しては物件が国家戦略特区に入っていれば旅館業法の適用を免れる事が出来るそうな。
東京、神奈川、千葉、大阪、京都、兵庫に割り当てがあるそうで、東京では下記の九区が該当するそう。
大田区、江東区、品川区、渋谷区、新宿区、千代田区、中央区、文京区、港区
その他、広さであったり、月間の宿泊数であったり、要件はあるようですが、
今、グレー領域も多いことから、税務申告等を含め正直であることが、日本国内でAirbnbが普及していく上で大事な心掛けであると説かれていました。
「おもてなし」の心を個人で発揮
合計3時間に及ぶセミナーで、広く浅くの網羅的でしたが、Airbnbが急速に広がった背景には
小資本で始められるとこと(講師の方は手持ち物件をもとに20万円の投資から開始)。
不動産投資の場合、利回りが10%(2,000万円の投資に対して、年間200万円の収入があった場合)あれば、一般的に上手に運用出来ていると考えられますが、
Airbnbの場合、桁が1つ動いて100%を超える例や250%に達する例もあるとの事。
但し、誰しも何でもかんでも稼げるという訳ではなく、
例えば「Shinjuku(新宿)」「Shibuya(渋谷)」というブランド名を使って告知が出来る物件であったり
やはりというか、物件募集で使う写真もプロが撮影したものであるか否かは問い合わせに大きく影響するそうな(なお、プロの手配はAirbnb側に無料で依頼出来るとの事)。
先人からケーススタディできるAirbnb市場
(Airbnbの)呼称が定着して、市場に浸透してきた分、成功例、失敗例もストックされてきて、
物件の見立てに始まり、宿泊中、宿泊後のフォローまで、やるべき事がしっかり成されているか等々、
事例から学べる体制が整ってきている状況で、副収入を得る手段としてであったり、何より日本が観光立国を目指し、
国内の観光客数が急増( 2013年:1,036万人、2014年:1,341万人、2015年7月末時点:1,100万人)している中、
宿泊施設の供給が追い付いていない状況で、大きなビジネスチャンスが巡ってきているという話しです。