橘玲さんに学ぶ、超高齢化社会を生き抜くために採るべき唯一の戦略:『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ』読了

先日、中間記をアップロードした『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ』を読了。

>> 橘玲さんに学ぶ、世の中を生き抜いていくために知っておくべき真実:『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ』中間記 <<

本書での結論は、私が(本書の)一冊前に読了した『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』

と同じく、↓

” 超高齢化社会の人生設計は「自分の好きな仕事をする」ことしかありません。”(96%/百分率は紙の本でいうところのページ数に相当/以下同様)

超高齢化社会とは・・

” 不幸というものは、強い心理的ストレスに晒された状態のことです。

人間が社会的存在である以上、ほとんどのストレスは人間関係から生じます。

家族や恋人との関係も難しいでしょうが、サラリーマンの人生は会社に拘束されているものですから、

上司や部下、同僚など会社内の人間関係が苦しさの原因になることが大半でしょう。

このようにして日本人は、働くことは苦役であり、大過なく勤め上げれば定年後に「悠々自適」という極楽が待っている、というきわめて特殊な人生観を持つようになりました。

最初は希望に燃えていても、40代で先が見えてしまえば、あとはひたすら会社という監獄では耐えるほかないのです。

しかしこれは大学卒業から定年まで、会社員人生が40年と区切られているからこそ、かろうじて成立する人生設計です。

80歳まで働く世の中になれば、60年間、人生の4分の3が「苦役」になってしまいます。ほとんどのひとは、こんな人生に耐えることはできないでしょう。” (96%)

という社会。

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仕事を定義する3分類:マックジョブ、スペシャリスト、クリエイター

また、本書では現代を「知識社会」と定義していますが、「知識社会に生きる」とは・・

” 自分だけのニッチを見つけ、人的資本を最大化する「スペシャル(専門)」に特化し、会社に依存せずに市場から富を得る “(96%)

という事。

” 高度なテクノロジーに支えられた知識社会では、私たちの仕事は大きく3つに分けられます。

クリエイター、スペシャリスト、マックジョブです。

マックジョブは誰でもできる代替可能な仕事です。 ・・中略・・

スペシャリストは専門家のことで、医師や弁護士、公認会計士などをいいますが、

国家資格を持っていなくても、何らかのビジネスに精通し、その知識や経験にふさわしい報酬を得ていればスペシャリストと見なせます。

クリエイターは、その名のとおり、クリエイティブ(創造的)なビジネスに携わっているひとたちで、作家や音楽家、俳優や歌手、スポーツ選手などが含まれます。 ・・中略・・

マックジョブに対して、スペシャリストやクリエイターは相対的に高い所得を期待できます。彼らを「クリエイティブクラス」と呼ぶならば、

格差社会とは、グローバル化と知識社会への適応度で労働者がクリエイティブクラスとマックジョブに二極化されていくことをいいます。” (92%)

「スペシャリスト」と「クリエイター」の差異は

” スペシャリストとは、クリエイティブクラスのなかで拡張不可能な仕事に従事するひとたちで、

大きな責任を担うかわりに平均して高い収入を期待できます。

クリエイターはクリエイティブクラスのなかで拡張可能な仕事に挑戦するひとたちで、

いちど大当たりすれば信じられないような富を手にすることができますが、大半は鳴かず飛ばずのままです。 ・・中略・・

スペシャリストの仕事は高給で安定していますが、強いストレスがかかります。

マックジョブでは大金は稼げませんが、仕事や人間関係で悩むこともありません(マニュアルどおりにやればいいだけです)。” (93%)

という説明をもとに

“知識社会では、仕事はクリエイター、スペシャリスト、マックジョブしかありません。

会社から見捨てられ、マックジョブで一生を終えるのが嫌ならば、

クリエイティブクラスとしてキャリアを積む以外に道はないことは誰でもわかります。

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超高齢化社会から導かれる戦略

人的資本からの収益を増やすには、原理的に、次の方法しかありません。

①人的資本への投資によって運用利回りを上げる

②人的資本の運用期間をできるだけ長くする

①は自己啓発本などに書かれている方法で、資格を取得したり、コミュニケーション(コミュ力)などのスキルを上げたり、

「南極のペンギンに氷を売る」営業力を身につければ単年度の収入を大きく増やすことができるでしょう。

しかしそれよりももっと確実なのは、②の方法です。

当たり前の話ですが、長く働けば働くほど労働市場から得られる富は大きくなります。

老後問題とは「老後」が長すぎることなのですから、80歳まで働ける仕事を持てば問題そのものが消失し、

年金制度の破綻を気にすることもなくなるでしょう。

そう考えれば、いちばん大切なことは楽しく長く側らける仕事を見つけることです。” (95%)

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時代を生き抜くためのニッチ

” しかしこれは、クリエイティブな職業でなければ成功はない、ということではありません。

サービス業や建設業、あるいは農業や漁業にも、あなたの「好き」を実現できるニッチはあるでしょう。

自営業者になってみて痛感したのは、「好きなことしかやらない」と決めれば人生における面倒な問題の大半は消失する、ということです。

世の中には、(おそらく)5%程度の割合で、正常な人間関係を結ぶのがきわめて難しいひとがいます。

仕事上のほとんどのトラブルはこの「やっかいなひと」がもたらすのですから、苦しさから抜け出すには、

そういうひとと付き合わない選択肢をこちらが持てばいいだけです。 ・・中略・・

人生は有限であり、私たちにとってもっとも貴重なのはお金ではなく時間です。

それを考えれば、経済的独立によって得られる「自由」の価値はなにものにも換えられません。 ・・中略・・

経済的な独立を達成して真の自由を手にいれるためには、いつかはリスクを取らなければならないのです。

そんなときにこそ、経済合理的に人生を設計してキャッシュフローを最大化するさまざまな技術がきっと役に立つでしょう。” (96%)

ここでは本書で紹介されている「さまざな技術」について、現時点の私の習熟度の問題等から転記を割愛しますが、

” 経済的に成功するためには、経済合理的でなくてはならない。

国家は神聖なものでも、崇拝や愛情の対象でもなく、人生を最適設計するための道具だ。” (99%)

と橘さんの確固たる哲学のもと、

” 本書で紹介したさまざまな「黄金の羽根の拾い方」が、すべて完全に合法的にできるところに、

日本の社会の問題の本質があるのです。” (99%)

という問題提起とともに、この時代を生き抜くための在り方、技術が、幅広く紹介されており、

私の立場では手の届く場所に本書を置いておき、実践の傍、再読を楽しみたい一冊です。

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最近、橘玲さんの著作であったり、先日は木村昭二さんの『就寝旅行者PT』について取り上げ、

多くの方からの反響を頂いたことから、海外生活を実現するライフスタイルであったり、スキルについてフォーカスした

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