ビートたけしさん弟子のアル北郷さんの
『たけし金言集 あるいは資料として現代北野武秘語録』を読了。
書店で時間つぶしをしていた際、たまたま手が伸び、立ち読みした内容から興味を持ち、後日入手していた経緯。
ビートたけしさんの人間臭すぎる・・
どのようなことが本書に書かれているかというと・・
【素顔編】
【酒豪編】
【怒髪天編】
【”こだわり”と”決めつけ”編】
【オープンな下半身編】
【過去とツービート編】
に分けられ
兄弟子のダンカンさんがお葬式で暴走してしまった際、芸人を選んだ人たちについて
“「だけど俺たち芸人なんてのは、はたから見たら人でなしなことも平気でやるよな。
だから別に何とも思ってねーだろ。いいとか悪いとかじゃなくて、はなからそういう生き物なんだよな。
もうだからよ、選挙権なんかいらねーから好きにやらせてほしいよな」”(p62【酒豪編】)
或いは
” とにかく殿は、いつ何時も誰に対しても張り合い、負けん気をはっきりと意思表示される方です。
そんな殿を間近で見ていると、<浮き沈みの激しい芸能界において、殿のように猛烈な負けず嫌いでなければ、30年以上もトップでいられないのだな>と、毎度ながらに思います。
が、それにしたって、<殿、それはいくら何でも大人気ないです!>とツッコまざるをえない場面がありました。”(p86-87【怒髪天編】)
続きの方は本書を手に取って頂ければと・・ 思いますが、人間臭過ぎるビートたけしさんの素が描かれています。
人を魅了するワケ
そのような中で最も印象に残ったのは、
アル北郷さんが鳴かず飛ばずの漫才師であった頃、初の単独ライブを開催することになり、
” もう後は舞台に出るだけとなって、相方とふたり、出番前の最後の一服をくゆらしているその時でした。
いきなり、殿、そして、ビートきよし師匠のおふたりが楽屋に入ってきたのです。
セーター姿の殿は、ズンズンとこちらに近づいてくると、
「おい、前説で漫才やってやるからよ、出してくれよ」と、すぐさま凄んできたのです。”(p184【過去とツービート編】)
に始まるシーンの回想。その後の打ち上げでのエピソードなど、ビートたけしさんの器の大きさ、
「だからこれだけ人が集まってくるわけだよな」と、その等身大の凄みも伝わってきた一冊でした。