アル北郷さんが明かした間近のビートたけし:『たけし金言集 あるいは資料として現代北野武秘語録』読了

ビートたけしさん弟子のアル北郷さんの

徳間書店から2014年5月刊行

『たけし金言集  あるいは資料として現代北野武秘語録』を読了。

書店で時間つぶしをしていた際、たまたま手が伸び、立ち読みした内容から興味を持ち、後日入手していた経緯。

ビートたけしさんの人間臭すぎる・・

どのようなことが本書に書かれているかというと・・

【素顔編】

【酒豪編】

【怒髪天編】

【”こだわり”と”決めつけ”編】

【オープンな下半身編】

【過去とツービート編】

に分けられ

兄弟子のダンカンさんがお葬式で暴走してしまった際、芸人を選んだ人たちについて

 “「だけど俺たち芸人なんてのは、はたから見たら人でなしなことも平気でやるよな。

だから別に何とも思ってねーだろ。いいとか悪いとかじゃなくて、はなからそういう生き物なんだよな。

もうだからよ、選挙権なんかいらねーから好きにやらせてほしいよな」”(p62【酒豪編】)

本書のオビ

或いは

” とにかく殿は、いつ何時も誰に対しても張り合い、負けん気をはっきりと意思表示される方です。

そんな殿を間近で見ていると、<浮き沈みの激しい芸能界において、殿のように猛烈な負けず嫌いでなければ、30年以上もトップでいられないのだな>と、毎度ながらに思います。

が、それにしたって、<殿、それはいくら何でも大人気ないです!>とツッコまざるをえない場面がありました。”(p86-87【怒髪天編】)

続きの方は本書を手に取って頂ければと・・ 思いますが、人間臭過ぎるビートたけしさんの素が描かれています。

人を魅了するワケ

そのような中で最も印象に残ったのは、

アル北郷さんが鳴かず飛ばずの漫才師であった頃、初の単独ライブを開催することになり、

 ” もう後は舞台に出るだけとなって、相方とふたり、出番前の最後の一服をくゆらしているその時でした。

いきなり、殿、そして、ビートきよし師匠のおふたりが楽屋に入ってきたのです。

セーター姿の殿は、ズンズンとこちらに近づいてくると、

「おい、前説で漫才やってやるからよ、出してくれよ」と、すぐさま凄んできたのです。”(p184【過去とツービート編】)

に始まるシーンの回想。その後の打ち上げでのエピソードなど、ビートたけしさんの器の大きさ、

読了後4年9ヵ月の時を経てアル北郷さんに頂戴したサイン(2024. 9.13 更新)

「だからこれだけ人が集まってくるわけだよな」と、その等身大の凄みも伝わってきた一冊でした。


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