『アンソニー・ロビンズの「成功法則」』読了記第6弾。
今回で3回目(PART 4 & 5)となった、行動警報に関しての最終回。
前々回 >> アンソニー・ロビンズに学ぶ、不愉快な感情を抱いた時にやるべき事:『アンソニー・ロビンズの「成功法則」』読了 PART 4 <<
前回 >> アンソニー・ロビンズに学ぶ、傷心、失望を感じた時に必要なこと:『アンソニー・ロビンズの「成功法則」』読了 PART 5 <<
行動警報 7
” 「これまでの試みが、すべて無駄に終わった」と感じてしまったとしたら、どうする?
そのとき湧き上がってくるのは、自分だけでなく、相手もネガティブな感情に巻きこんでしまったという「罪悪感」かもしれない。
その「罪悪感」の感情(シグナル7)は、自分が信じる最も重要な行動ルールのひとつを、自分で踏みにじってしまったということだ。
この感情は、この状況を正しく直し、自分は二度と同じ過ちを繰り返さないよう、
いますぐ何かをすべきだ、というシグナルを伝えている。
では、どう対応すればいいのか。
① みずから自分の中にある重要な行動ルールを破ったことを認める。(自分が自分のルールを破ったということ)。
② 二度と同じ失敗はしない、と固く誓う。今後同じことが起きたときに備えて、
次回以降は、自分の行動ルールに矛盾しない方法で対処できるよう対策を講じ、シミュレーションしておく。
③ 罪の意識を持ちつづけることはない。あるべき状態に戻るためにあなたは行動したのだから、
そのまま淡々と自分がなすべきことを継続すればいい。
覚えていてほしい。罪の意識を感じながら自分を責めつづけて、より良い状態になれる人などいないのだ。” (p199-200)
行動警報 8
” ここでの問題は、罪悪感を味わった後、やる気を失って投げやりになり、しばしば、「無力感」に陥った状態になってしまうことである。
「無力感」の感情(シグナル8)とは、目の前の課題に取り組むために必要となる、
情報、理解、戦略、自信が、いまの自分にはないと思いこんでいるということだ。
この感情は、さらに情報や戦略を集めよ、というシグナルを示している。対応策としては、以下のようなものがある。
① もしかすると、能力の判断が偏っていたのかしれない。
「自分には遂行能力があるのか」「能力がないという憶測なのか」それを自分に問い直してみる。
② かりに「自分には目標をクリアする能力がない」と結論を下すとしたら、
「無力感」という感情は、「さらに自分を磨くために、学び研鑽し修行しなさい」というメッセージだと理解する。
③ 君と同じような目標を実現した人をお手本にし、その人たちが、どのように「無力感」をコントロールしたか、その方法を学ぶ。
大切なことは「無力感」に屈してしまうのではなく、ポジティブに行動するための情報を集め、戦略を立て直すことだ。
それによって、あなたはそのミッションによりふさわしい人に成長し、
より効果的にネガティブな感情や状況に対応できる人間になれるのだ。” (p200-201)
行動警報 9
” 君は羅針盤を失った難破船のように、迷ったことはないだろうか?
そんなときは、途方にくれたり、深く悲しんだり、落ちこんだり、
目の前で起きていることをコントロールできないという感情にがんじがらめにされてしまうことだろう。
この「操縦不能」の感情(シグナル9)のシグナルを受けたら、落ち着いて、いま起きていることを、細分化して考えてみよう。
① 目の前で起きていることの優先順位を決め、何に重点を置くべきかを決める。
② 状況を改善するにあたって、自分にとって最も大切な目的に関わる行動を優先させる。
③ 優先順位の高いもののうち、すぐに取りかかれることから取り組む。
④ 自分の中の感情を分析し、どの感情ならいまの自分にコントロールできるかを選ぶ。
こうしたステップを踏むことによって、次第に自分が状況をコントロールできていると感じられるはずだ。
そして、怯えや深い悲しみといった感情を克服したことで、かえってパワーがみなぎってくることを確認しよう。
いまは全貌を把握できないだろうが、あなたの人生で起きるすべてのことには何らかの意味と目的があり、
いつか君の役に立つことを覚えておこう。” (p202-203)
行動警報 10
” ところで・・・、君は大都会の真ん中で喧騒と雑踏の中にいても、ふと「孤独」を感じる瞬間はないだろうか?
たとえ大勢の仲間に囲まれているときでさえ、何かしら寂しい「孤独感」を味わったことはないだろうか?
そんな「孤独」の感情(シグナル10)とは、君が人とつながっていたい、心から人を大切にし、
人と一緒にいることが大好きだという強烈な思いだ。
この感情は「もっと人と交流し、心を通わせよう」というシグナルを伝えている。では、どうするか。
① 自分が本当に望めば、じつは思っているより「手の届くところで誰かと触れ合える機会があるのだ」と気づくこと。
② いま欲しいのは、友情、愛、優しく耳を傾けてくれる人?どんな人とどんな交流を望むか明確にする。
③ 心が決まったら、すぐに行動を起こしてみること。
そう、まず小さなことからでも、自分の望みを実現するためのアクションを起こすことだ。” (p203-204)
怯まぬための、あと一押しのシグナル
ネガティブな感情が芽生えた際 / 気付いた際に成すべき事を10段階に分けて学びましたが、
とにかくポイントは、
” 感情はいったん大きくなると、抑えが利かなくなる。” (p192)
ことから、芽生えた瞬間(シグナル1〜10)に記載した内容の処置を施す事。
今回、印象的であったのは、
“「無力感」の感情(シグナル8)とは、目の前の課題に取り組むために必要となる、
情報、理解、戦略、自信が、いまの自分にはないと思いこんでいるということだ。
この感情は、さらに情報や戦略を集めよ、というシグナルを示している。”
のパート。
得体の知れないものに対して怖れを抱くことは自然な感情であって
誰もが突き当たる状況で、あるべき姿勢。この点での学びが、今の自分にとって、最も刺さるところでした。