青山繁晴議員が、2022年7月に3巻同時リリースした3冊目『ぼくらの選択 天命篇』を読み始めて、一の章 〜 二十の章 まであるうちの八の章 まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
本書のもととなる『月刊Hanada』での連載時期が、2021年2 月〜2022年月号と(今と)間隔が狭まるため
” BfVの言う「ゴールデンスパイ」とは何か。
これはアメリカが見つけた高度なスパイウエアである。中国は国内へ進出した外国企業に特定の税務ソフトをインストールするよう求めている。
そんな国際法は無いが独裁国家であるから、どの企業も言われたままにインストールする。
そこから二時間後、誰も気づかないうちにスパイウエアが勝手にインストールされる。”(p15)
や
” 周主席は、敵の中でも最大のアメリカを軍によって刺激することをエスカレートさせるばかりだ。
これを見ているとわたしはふと、作家・筒井康隆さんの隠れた名作、「原始人」を思い出す。
我欲のままに動く、人類の始まりの時代の人間像を原始人の視点から描くという優れた奇譚である。”(p98)
に、
“沖縄における中国の戦略の中心は人民解放軍が公然と掲げる「三戦」、すなわち世論戦と心理戦と法律戦だ。
実力行使をめぐっては今のところ海上民兵の居座りなどの計画とみられる。一方、台湾については大規模な武力侵攻も立案している。”(p109)
など周辺地区の緊迫度合いの高まりを記述が散見され、重みを感じます。
・・そして日本
そういった中に
” 聖徳太子が、今のチャイナより遥かに強かった隋に対して、どうやって対等の立場を築いていたのか。
「日出る処の天子、書を日没する処の天子に致す」
という言葉だけ、それもひとことだけで、実現したのである。これが文化の力だ。”(p27)
と日本人の在りようを説く文も差し込まれ、青山繁晴議員本らしく展開。
ここから更に、今に近づいてくることから記述に示される危機がより重みを増すであろうと心しての読書になるものと。