青山繁晴参議院議員の『その通りになる王道日本、覇道中国、火道米国』を読み始めてから
序の節
第1部 夜明け
第2部 カオス
第3部 国境崩壊
第4部 連帯
第5部 ザ・ゲンバ
終の節
と、主として5部構成となっているうちの第2部まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
日本が進むべき王道たる
冒頭、本来あるべき形の地図が示され、
そこからタイトルにある、
” 二〇〇八年夏の北京オリンピックに対して、それはわれらのオリンピックではないとチベット人、ウイグル人が声をあげ、中国は殺害を含む弾圧という覇道で、これに応えた。
覇道は必ず、新たな動乱を呼ぶ。北京五輪の翌年の二〇〇九年夏には、ウイグル人が再び中国の武力弾圧に立ち向かった。”(p21)
” オバマ大統領の長い腕によって始まったアメリカの再生の道は、おのれを火で焼き、そのまま灰になるか、灰のなかからこそ蘇るのかという際どい道である。
これを火道、かどうという造語であえて呼ぶことで、わたしたちはアメリカの現実をしっかり把握したい。”(p37)
” その日本は、アメリカと中国の狭間で、いずれの属国でもない新しい道を切り開くのか、
それとも自分の天命を発揮することなくアメリカ、中国、そしてロシアの属国として、かろうじて生きていくのか、これも岐路に立つ。”(p50)
と三国が位置づけられ、
” アメリカは金融危機の主犯として、中国は次の危機の主犯になりうる国として、日本は現時点では世界でもっとも信頼の高い通貨、円をどうするか決めねばならないのに、その自覚のない困った政治の国として、否応なく主役にならざるを得ない。
そして主役には、三つの道がある。火道、覇道、王道である。”(p53)
そこから
” アジアで唯一のほんものの民主国家である日本の王道であり、覇道に勝つものは覇道ではなく、ただ王道だけだからだ。”(p107)
と、自ずと選択されるべき道が結論づけられています。
第一部では
” みなが、自分の利益もカネも栄養もいらぬ、そして自分の命もいらぬと奔走したから、日本は奇蹟の近代化を成し遂げ、
アジア諸国のうちで唯一、欧米列強の帝国主義の支配を受けずに独立を護ることができた。
もう一度言うが、二〇〇〇年の歴史を持つ国にとっては、一四〇年前、一五〇年前は、ついこないだである。”(p57)
と、周辺諸国を交えた史実の大づかみに、日本人たる矜持に。
第二部では「もう12年になるのかぁ」と、北京オリンピックに、日本国内を騒然とさせた毒ギョウザ事件の深層・・といったところ。
何が起きてきて、日本らしくこれから・・
原版は
⬆︎と、3年前(2017年始)に読んでいたものの、すっかり当時の記憶が蘇らずで、、
日本の近現代史の要諦が端的にまとめられていて、史実の再確認に格好の機会となり、
今一度、近隣諸国とのこれまでを辿りながら、今後の日本の進路を考える意味で、多くの視座を得られそうな手応えでの推移です。