スカパーなどで視聴できる「真相深入り!虎ノ門ニュース」でコメンテーターを務められている縁から実現した
青山繁晴さん(参議院)と百田尚樹さん(作家)の対談本『大直言』を読了.-
第1章 憲法を議論する
第2章 外交を議論する
第3章 平和を議論する
第4章 戦争を議論する
第5章 メディアを議論する
第6章 政治家を議論する
第7章 領土を議論する
第8章 人生を議論する
という章立てで、各々濃い専門性が交差する議論が展開されています。
日本人の矜持を持とう
その中で印象的であったのは、お二人らしさが(特に)にじみ出ている終章「人生を議論する」中の
「日本人の矜持を持とう」と題された項目での
百田尚樹 ” 戦後七十年もの間、日本では、自信をずっと失うような発言ばかりがはびこって、日本人全体が自信を失ってしまいました。
でも、本当の日本人は、世界のあらゆる民族と比べても、これほど優秀で、これほど優秀で、これほどマナーが良くて礼儀正しくて、そして、心優しい民族はいないと思います。
これは多くの日本人に忘れ去られてることやと思う。”(p195)
青山繁晴 ” ぼくが勝手に造った造語に「脱私即的」という言葉があります。
これは「私を脱して、本来の目的に即く」という意味です。私心を脱する文化に関しては、世界中を回って見てきましたが、圧倒的に日本が強いと思います。”(p197)
といった件(くだり)。
ここに至るまでの部分(章)で、歴史観であったり、未来像が示されていて、引用の結びに至っているという構成ですが、
お二人の性格らしく誰に遠慮するでもなくストレートな物言いに、私個人、このところ読んできたご両人の書籍を通じて学んだことへの復習につながる内容の刺激な対談本でした。