青山繁晴議員が18年4か月をかけ紡いだ女性と老婆の物語:『私は灰猫』読了

青山繁晴議員の純文学としては二作目との『わたしは灰猫』を読了。

本書刊行後に開催された八重洲ブックセンターでのサイン会への参加叶わず、機会損失が気になっていたところ

先の(2022年7月)参議院議員選挙の際に

約50分に及ぶ演説後、(本書に)サインを頂いてきました

巡ってきた機会を捉え、本書を仕込みサインを頂いていたもの。

女性、そして謎に包まれた老女・・

本書の骨格を帯裏面「月刊Hanada」花田紀凱編集長によるあらすじを引用すると

>「アラスカ育ちの若い女性咲男。山中でひとり暮らす老婆          >「灰猫」の謎。何年かに一度、出現する森の中の湖。

という設定の下、そこは青山繁晴議員らしく

” 「良くない。咲音さん、骨も帰ってへん。その島は外国の島やない。東京都の島や。そやけど骨も帰ってきぃひん。島に閉じ込められたままや」”(p92)

といったご専門の外交安全保障分野に絡む一文に、

“「あの男性と女性が言おうとしたこと、何かほんとうのことがあるんですか」”(p156)

に、

“「わたしは人殺しの嫁や」”(p174)

といった謎めいた灰猫に揺さぶられながら導かれていくエンディングは・・ といった構成。

イメージ覆された創作

創作も入った設定から一度で全貌を捕まえることは容易でなかった感覚も、

サイン後、青山繁晴議員(当時、候補者)と

「何年かに一度、出現する森の中の湖。」により導かれる感覚は、それまで有していた青山繁晴議員のイメージを少なからず覆されました〜


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