先日開催されたトークイベント↓の
(イベント)対象書籍『いちばんやさしい美術鑑賞』を読み始め、
全15章(別途、はじめに、あとがき等)あるうちの第5章まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
十五点の作品から学ぶ素人向け指南書
” 本書は、「展覧会に出かけて絵をどのように観たらよいのででしょう?」という多くの方が抱える問題の解決の小さな手助けとなることを目指し執筆した「美術鑑賞超入門書」です。
・・中略・・
本書は展覧会鑑賞の一ファンが、ふだん展覧会会場で実践している見方を紹介する、いわゆる素人による素人のための指南書です。”(p 008)
と、本を開いたところの「はじめに」で定義され、 例えば
第1章 聞いたこともない画家の作品を鑑賞する時は グエルチーノ《ゴリアテの首を持つダヴィデ》(国立西洋美術館)では、
” 主役となる人物や対象が破綻なくしっかり存在として描かれていることは当然として、衣服の皺の描写や足元の小さな植物、そして背景まで隙なく描写されていることが、
その絵の印象を決定づけ、前に滞在する時間を長くします。絵画も人と同じで第一印象がとても大事なのです。”(p 013)
また、
” 絵画には文章と違い、ひと目で何が描かれているのかを直感的に知らせる使命が課せられています。
この絵でも中央に主人公(英雄ダヴィデ)、画面下端に敵(討ち取られたゴリアテの首)と、誰がどう見ても見間違うことのない明解な構図で描かれています。”(p 019)
或いは、
” どんな時代のどんなテーマの絵画でも一貫して画家の力量を知ることができるポイントがあれば、しっかり描けているかどうかが分かりやすいものです。
それはどこだと思いますか?
人物が描かれている場合、それはずばり手です。
手の描き方は画家の技量の度合いが表われる重要なチェックポイントのひとつなのです。
では、どうして手なのでしょうか。(以下省略)”(p 024-025)
といった具合、タイトルに掲げられているとおり、美術作品の見方、鑑賞法が分かりやすく書かれています。
美術をより身近に
もっぱら電車移動の際に読み進めていることから、巻頭に掲載されている絵画をつぶさに鑑賞しながらの解説読みということが難しく、
文章で鑑賞の要点を押さえるといった感じになっていますが、冒頭は絵画鑑賞の楽しみ方の要点(コツ)が列挙されており、学びを得られています。
今、読んでいる「西洋美術を観る」編を読み終えると、「日本美術を観る」編に移行。水墨画に曜変天目に・・
一冊で美術のさまざまについて手ほどきを受けられそうで、美術を自分に近づける良い機会としたいです。