国の紋章盾
” 国を識別象徴するものとして最も一般的なものは国旗であるが、オーストラリアには国旗以外に家紋とでもいうべき Coat of Arms(紋章盾)がある。
紋章盾は昔ヨーロッパで戦闘中敵味方の識別のため盾に紋章を画いたものから発し、
中世貴族の家柄を誇示するシンボルになったものであるが、1912年英国王よりオーストラリアに与えられたものがカットの Coat of Armsである。
そのデザインはいかにもオーストラリア的でカンガルーとエミューが盾を支え、その中にはオーストラリアの6州を表すシンボルが描かれている。
Coat of Armsなどというといかにも古めかしく、若い活力にあふれる現在のオーストラリア社会とはあまり縁がないように見えるが、
50セント・コインのデザインにもなっているので彼らには案外身近なものかもしれない。
オーストラリア政府が毎年海外向けに発行する小冊子 Australia in brief にも国旗・国歌と共に Coat of Armsの説明がある。
国だけでなく各州ともイギリス国王より与えられた紋章盾を持っている。
クイーンズランド州が一番古く1893年に、一番最近では西オーストラリア州が1969年に与えられた。
ついでながらオーストラリア政府は1984年 National Colours(国の色)を正式に採用した。GREENとGOLDがそれである。”(出典:『オーストラリア英語辞典』p72)
普段、何となく目にしていた図柄でしたが、当然のことではありますが、描かれているものに意味があり、由来もしっかりしているという。
人それぞれ、オーストラリアの象徴なり、オーストラリアらしさを感じるものあると思いますが、紋章盾もその一つですね。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
上記は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所」の5月15日掲載分の記事です。
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