2月にオフィス街から書店が消え去っていっている状況について取り上げましたが ⤵︎
数日前に、紀伊國屋新宿南店が閉店に近い意味合いを持つ店舗縮小のニュース・・
紀伊國屋新宿南店のような地区一番の規模を持つ大型書店は、今の時代の書店の生き残り出来ている数少ない店舗形態ですが
契約更新に当たり合意に至らず、規模縮小(売場6フロア→1フロア/洋書専門店が継続)に至ったとのこと。
新宿で、よく本を買っている自分としては、新宿駅南口の端といったロケーションの問題からあまり行かない店舗であったものの
2012年3月末に惜しまれながら閉店となったジュンク堂新宿店を思い起こされる寂しいニュースでした。
書店の受難の時代はつづく・・
紀伊國屋新宿南店が出店している新宿駅南口は、(2016年)3月下旬に駅ビルともいう立地に
商業施設 NEWoMan(ニュウマン)が開業し、商業性は高まっているところ、
賃料負担力が他業態として高いとは言えない書店にとっては必ずしも追い風ではなかった(賃料up)のかもしれませんが
現状、新宿駅周辺に立地する紀伊國屋新宿本店、ブックファースト新宿店といった選択肢がある中、
各店の商圏は棲み分けされていたように感じていますが、回遊出来る余裕のあった消費者には選択が絞り込まれてしまうことに。
ジュンク堂新宿店の閉店事由も、ジュンク堂に営業継続意向はあったものの、新貸主となったビックカメラ(三越アルコット→ビックロ)との間で、
条件一致を見出せなかったことによるもので、今後もターミナル立地に出店している大型書店で同様の事象が懸念されます。
どう変わる?新宿駅南口(紀伊國屋新宿南店跡)
上掲の記事では、紀伊國屋新宿南店は開店から20年というタイミングだそうですが、長くその場所に在り続けた店ですし、
例えば昨年9月には上階にある7階 紀伊國屋サザンシアターで開催された講演会を聞き行ったり(サザンシアターはどうなるんだろう・・)、
新宿の思い出と紐付いた店舗であるので、同業他社で代替される可能性は低いであろうことから
どのような姿を表すことになるのか、寂しさを抱きながら跡利用にも注目したいと思います。