オーストラリアの失業率(2016年5月)
“今年5月の失業率が16日、発表された。3カ月連続で横ばいの5.7%となり、「雇用と経済成長」を主な選挙スローガンとして掲げるターンブル政権にとっては満足な結果となった。
今回発表された失業率は、7月の総選挙前に発表される最後の主な経済指標となる。
発表によると5月に新たに雇用された人の数は1万7,900人で、この多くがパートタイム労働者だった。
エコノミストによれば、今後の情勢を見極めるため企業が選挙後までフルタイムの雇用を控えた結果、パートタイム労働者が増加したという。
現政権にとっては安堵の結果となったが、ターンブル首相は「良好な経済状況や雇用情勢がいつまでも続くわけではない」と慎重な姿勢を示した。
一方、野党のオコナー影の雇用相は、「連合与党は製造業を支えることに失敗した」と述べ、製造業の雇用情勢に懸念が残るとしている。”(出典:JAMS.TV)
当面、オーストラリア国内の関心事項は、7月2日に迫った総選挙と思っています。
経済指標が選挙直前まで安定推移したことで、解散に踏み切ったターンブル首相にとっては、この時期に民意を問う意義もあったのだと思いますが
国際情勢的に注目を浴びているパナマ文書にターンブル首相の名前が載せられていることで、野党(労働党)や世論から批判に晒される立場であり、薄氷を踏む思いもあるのではと推量します。
選挙結果が、対日関係に大きな影響を与えることは無さそうに予想していますが、
日本と異なり、支持層が二分化に近い状況で、選挙の度に政権交代が起こりうるという緊張感は、なかなか現地に居ないと実感出来ない感覚であろうと、興味のあるところです。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
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