小宮山悟さんに学ぶ、ずっと弱いチームにいたからわかった「最強チーム」のつくり方:『最強チームは掛け算でつくる』中間記

千葉ロッテマリーンズNew York Mets:ニューヨーク・メッツなどで頭脳派投手として活躍された

小宮山悟さんの新刊『最強チームは掛け算でつくる』が、

第8章まであるうちの第3章までを読み終えたので、その部分のおさらい。

先日参加のトーク&サイン会⤵︎ の対象書籍として購入したもので

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<< 2016年7月21日投稿:画像は記事にリンク >> 小宮山悟さんが誘うプロ野球界の舞台裏と、一流の投手たる条件:『最強チームは掛け算でつくる』刊行記念トーク&サイン会 参加記

本を開いたところの「はじめに 〜弱いチームにいたからわかること〜」で、

” ユニフォームを着た19年間のうち、優勝したのは05年の一度だけ(ロッテ球団としては31年ぶりの優勝でした)。(註:入団は1990年)

その時に感じたのは喜びではなく、「どうしてこんなにも時間がかかったんだ!」という怒りでした。

私のなかにはずっと「こういうチームになれば勝てるのに・・・」「これができないから負けるのでは・・・」という仮説がありました。

ボビー・バレンタイン監督率いるマリーンズが日本一になったとき、私の仮説は「答え」になりました。

ずっと弱いチームにいたからわかることがあります。

勝てない時代にもがき抜いたから、「強いチームと弱いチームの違い」に気づくことができたのです。”(p3-4、括弧書き一箇所省略)

という経緯があり、

” 「最強チームのつくり方」が本書のメインテーマです。”(p16)

とされ、

” ほかのチームに圧倒的な差をつけているチームのことを「最強」と定義することにします。”(p16)

として、小宮山悟さんが導いた「答え」がブレイクダウンされていきます。

「最強」となるための条件

今回、その一端を引用すると・・

直近の「最強チーム」に関して

” 最近では、福岡ソフトバンクホークスの強さが際立っています。

王貞治監督、秋山幸二監督、工藤公康監督とバトンがつながれ、ずっと強さを維持しています。

・・中略・・

会長に王さんがいることが大きい。メジャーリーグでプレーしていた和田毅投手が戻ってきたのは王さんのひと言があったから。

「この人のために」と思える人物がトップにいることの意味ははかりしれないものがあります。

ホークスの強さの中心に王さんの存在があります。球界はもちろん、世界中のスポーツ界を見渡しても、王さんに代わる人はいません。

・・中略・・

王さんの求心力もあり、「世界一を目指す」という旗を掲げたホークスには、アマチュアやメジャー、他球団から実力のある選手が吸い寄せられ、いまの盤石の戦力が整ったのです。”(p17-18)

話しは一般社会にも拡げられ、

” 組織を変革するうえで、一番難しいのは風土を変えることだと聞いたことがあります。

長く続く組織であれば、そこに伝統があり、所属する人の思いがあり、文化があり、風土があります。

組織の仕組みを変えても、風土をなくしてしまってはいけないのではないかと私は思います。

「私たちの会社はこういう会社だ」というものがなくなれば、組織としては危うい。所属する人間が胸を張ってそう言える組織は強いはずです。

・・中略・・

おそらく業績がよくない、うまく回っていない組織には、変えなければならないところがたくさんあるはずです。

でも、「これだけは!」と守るべきものもあるのではないでしょうか。

当時のロッテという球団には、それがまったく見えなかった。だから、弱かったのです。”(p39-40)

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プロ野球にとどまらない「最強」組織論

本の序盤では精神的支柱とも云うべき存在の重要性に、風土の大切さなどについて説かれ、

第3章では小宮山悟さんの早稲田大学の後輩で、早稲田大学ラグビー蹴球部、トップリーグのサントリーサンゴリアスヤマハ発動機ジュビロを、

それぞれ優勝に導いた清宮克幸監督の取材時のエピソードに言及され、プロ野球に限定されない「最強」の組織論が展開されています。

これから読むところは「第4章 勝てるリーダーの条件」「第5章 堕落した組織を戦えるチーム」にといった章立てとなっており、

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帯の裏側.-

更に掘り下げられるであろう「最強チーム」のつくり方、読了時に改めて内容をシェアしたいと思います。

 


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