オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:AAA死守へ、65億豪ドル歳出削減法案提出

AAA死守へ、65億豪ドル歳出削減法案提出

” オーストラリアのターンブル政権は、今月30日から始まる総選挙後初の議会で、財政再建を目指して総額約65億豪ドル(約5,023億円)の歳出削減関連法案を提出する方針だ。

ターンブル首相は、最高格付けトリプルA(AAA)を維持することが連邦議会の責任だと主張。最大野党労働党の動向が鍵となる。17日付地元各紙が報じた。

ターンブル政権は、オーストラリア再生エネルギー庁(AREA)の資金削減で10億2,300万豪ドルを計画するほか、◆研究開発(R&D)控除の厳格化:9億9,000万豪ドル◆医療保険補助削減など:3億7,100万豪ドル◆高等教育ローンの厳格化――など21件の拠出削減案を示しており、提出予定の関連法案がすべて通過すれば、今後4年間に総額64億9,200万豪ドルの拠出削減が可能になる。

ただ、与党保守連合(自由党・国民党)は、7月2日に行われた総選挙の結果、新議会の下院で単独過半数を維持したものの、上院では選挙前から議席を減らし、野党の支持がなければ法案通過がさらに困難になっている。

労働党はこれまでのところ、AREAの資金削減を支持しないとしている。ただし、R&D控除の見直しなどは支持する構え。今後、同党のショーテン党首が態度を軟化させる法案もあるとみられる。

ターンブル政権はまた、拠出削減に加えて企業支援が必要と考えており、今後10年間に全企業の法人税を25%まで段階的に引き下げると公約している。ターンブル首相は、法人税減税が実現すれば、企業投資が増え、雇用が拡大し、賃金上昇が望めるとしている。

ターンブル首相は17日、連邦議会の経済開発委員会で今後の経済政策について説明した。”(出典:NNA.ASIA

「AAA」の格付け自体は本質的な問題ではなく、

スクリーンショット 2016-08-18 6.52.15
<< 2016年7月12日投稿分:画像は投稿にリンク >> 格付け見通し変更による余波

(インフラ整備など)必要なところに予算付けされるかというところに視線が向けられるべきという見解に注目していますが、

本件は今後の政権運営に絡んだ試金石的な側面が感じられること、また、オーストラリアよりも財政再建が問われている日本との比較等などで注目しています。

オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所

スクリーンショット 2015-12-30 22.46.27
Facebookページ:オーストラリア ライフスタイル&ビジネス 研究所(画像は記事にリンク)オーストラリアに関する情報を日々発信しております。是非、いいね!を宜しくお願い致します。
上記は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所」の8月18日掲載分の記事です。

オーストラリアにご興味をお持ちの方、Facebookページへの「いいね!」を是非宜しくお願い致します。

 


Comments

comments