一部で話題となっていた7/5と7/12のBS朝日の「激論!クロスファイア」でオンエアされた田原総一朗さんと池上彰さんの初対談から
今後の経済情勢についての言及が分かりやすかったので、ここでおさらい。
因みに、会場となった早稲田大学には「進め!電波少年」等でお馴染みの日本テレビの名物プロデューサーの土屋敏男さんの姿も有り、番組後半で質問されていました。
株価が上がったワケ・・
対談は、主に田原総一朗さんが池上彰さんに質問する形式で・・
「株価は高いと七難隠す」という格言があるそうで、安倍首相は注視しているのは株価と支持率の2つ。支持率の高いうちに、憲法解釈の問題など、やれる事をやっておきたい。
株価が上がったのは、年金基金の運用割合で株式の割合を高めると方針が明らかとなり
ヘッジファンドが株価上昇のシナリオを読み取り、まとまった買いに出た。
ヘッジファンドは固より短期保有で利益を確定させたいため、今、売り時を探っている。
ヘッジファンドが売りに転じ、買い手が付かないと株価は下がってしまうため
(日本の)年金基金は高値掴みさせられる蓋然性が高い。
描けぬ成長戦略
また、景気は赤字国債を発行して、公共事業が増えているため経済が押し上げられている人工的でモルフィネ効果といえる。
アベノミクスで言われている三本の矢と称される成長戦略を指す三本目の矢が6月に発表されるとの事であったが
具体的な内容は示されなかった。これは安倍政権の問題というよりは歴代の政権でも公約が果たされなかったもので、実質的な難しさがある。
人工的な措置で株価が上がり続けるシナリオは描けないであろうとの見通し。
転ばぬ先の・・
アベノミクスの三本目の矢については、4月に竹中平蔵元大臣の講演を聴く機会もありましたが
>> 竹中平蔵元大臣から聴いたアベノミクス <<
7月を迎えても実現性のある計画を描けず、厳しい局面を頭に描いておく必要もありそうです。