リッチー・マコウ(元オールブラックス・キャプテン)が語ったワラビーズ ②
ラグビー ニュージーランド代表 All Blacks:オールブラックスを長年キャプテンの立場で率いて、ワールドカップ2連覇に導いた
立役者Richie McCaw:リッチー・マコウの視点からみた(ラグビー オーストラリア代表)Wallabies:ワラビーズのつづき。
” 僕らは自分たちのトータルラグビーのコンセプトについてメディアから受け取る名声は、快いものもあることは認めざるをえない。
「バックスはフォワードと一緒にラックをクリアーし、フォワードはバックスのようにどちら側にもパスを投げられる・・・」
南アフリカ代表とは違い、オールブラックスはタックルされてもオフロードパスを通し、オーストラリア代表と違ってFWは、天気やピッチの状態で必要とすれば喜んで近場で身体を張る。”(p285)
” 僕らがブレディスローカップに重点を置いたのは、歴史とか伝統とか言うこともできるけど、オーストラリア代表チームへの増大する嫌悪に対応し、去年香港での借りを返すということもあった。
それは単にジェームズ・オコナーの決勝トライのあとのクエイド・クーパーの不躾な振る舞いだけでなく、終了のホイッスルが終わってからの長い祝福でもなかった。
結局のところ、彼らはそこで10連敗を断ち切ったのだった。
彼らが僕らのビールの誘いを断ったからでもない。もしロビー・ディーンズが、親しさが蔑みを引き起こすことを懸念していたのなら、もはやそこには、なんの意味もなくなった。
それはまた、彼らが本物のライバルになったことでもあった。”(p320)
自伝↓を読んでいると・・
意外とオールブラックスがワラビーズをライバル視しておらず、スプリングボクス(南アフリカ代表)、イングランド代表を意識している印象が伝わってきます。
2016年9月17日時点の両国(ワラビーズ対オールブラックス)の対戦成績157回、顔を合わせてワラビーズの42勝108敗(7分け)勝率.280 を考慮すると、
他国の(対オールブラックスの)戦績も芳しくないながら、止む得ないですかね。
引用文が2011年のワールドカップ開催前の回想なので、特にこのところのワラビーズの状況を鑑みると、
オールブラックス側の(ワラビーズ)与し易しの感覚は変わっていないものと思いますが
早いところワラビーズが再建され、再び本物のライバルとしてオールブラックスと対峙する日が復活することを願います。