話題の書として、書評や書店でよく見かける 『<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則』を読み始めて
半分あたりのところまで来たので、そこまでのおさらい。
現代を理解し、近未来を読む12のトレンド
WIRED誌を創刊し、編集長を務めるなど、サイバーカルチャーの論客と評されるKevin Kelly:ケヴィン・ケリーが、
1. BECOMING
2. COGNIFYING
3. FLOWING
4.SCREENING
5. ACCESSING
6. SHARING
7. FILTERING
8. REMIXING
9. INTERACTING
10. TRACKING
11. QUESTIONING
12. BEGINING
と、
” 今後30年を形作ることになる12の不可避なテクノロジーの力について”(1%/百分率は電子書籍のページ数/以下同様)
述べたという一冊。
この12項目は、
” 広範で動きの速いテクノロジーのシステムは、文化の進む方向を少しずつ確実に曲げていくことで12の力を増幅させるのだ ー
ビカミング(なっていく)、ゴグニファイング(認知化していく)、フローイング(流れていく)、スクリーニング(画面で見ていく)、アクセシング(接続していく)、シェアリング(共有していく)、フィルタリング(選別していく)、リミクシング(リミックスしていく)、インタラクティング(相互作用していく)、トラッキング(追跡していく)、クエスチョ二ング(質問していく)、ビギニング(始まっていく)。”(3%)
という前提に基づいて、著者の見立てが述べられています。
居心地の悪さに、チャンスが潜む・・
幾つかの媒体で本書に関するレヴューを見て、書店に立ち寄った際「この本かぁー」、
「でも、ちょっと難しそうだなぁー」と、案の定、この分野に明るくない自分としては
一読しただけで腹落ちするまでの理解力は有していませんが、
” 居心地が悪くない世界はユートピアだ。しかしその世界は停滞している。
ある観点から完全に正当と思える世界は、他の観点からは恐ろしく不公平だ。
ユートピアには解決すべき問題はないが、チャンスもない。”(4%)
” われわれも現状も、これからも、永遠の初心者なのだ。起こりそうもないことを信じないといけない場面がこれからもっと増えるだろう。
すべてが流れていき、新しい形は古い形との居心地の悪いリミックスになっていく。
一生懸命に想像力を働かせれば、この先に起きることに目をつぶらず、より明確に理解できるようになるだろう。”(5%)
であったり、
” 何もかもが接続された世界では、違った考え方をすることはイノベーションや富の源泉になる。”(13%)
” 良いプロダクトは固定化していたり不変であったりする必要はない。言い換えれば、正しい種類の不安定性はいまや良いことだ。
ストックからフローへ、固定から流動へという変化は、安定性をなおざりにするものではない。
それは広く最前線に立つことであり、そこでは変化することで選択肢が増えていく。”
休むことのない変化や姿を変えていくプロセスから、新しいものを作り出す方法を開拓しているのだ。”(23-24%)
などなど、といった具合。
サイバー分野に精通するエキスパートが、現状認識であったり、蓋然性の高い近未来を示してくれています。
近未来の道標、を読む
現在、6. SHARING を読み終えたところ。
まだ、かなりの分量が残っていますが、本書を通じて、現在、起こっていることを客観視して、
近未来を読む兆候/ヒントを一つでも多く学ぶことが出来れば考えていますー