『笑点』などでお馴染み(六代目)三遊亭円楽師匠の登壇で興味を持った放送作家の石田章洋さんとのトークショーに参加。
石田章洋さんの『おもしろい伝え方の公式』刊行記念として開催されたもので、
三遊亭円楽師匠は、石田章洋さんが落語家を志しておられた頃の師匠にあたるという間柄。
かくして笑いは起こるの公式
石田章洋さんが、約4年で二ツ目に上がるも、弟弟子の関係にあった伊集院光さんの存在等から
ご自分に笑いのセンスがないと自覚し、(現在の)三遊亭円楽師匠に引退を切り出し、
「面白いことを考えるのが上手いから」と放送作家への転身を後押しされたそうな。
放送作家転身後、面白い人たちを研究しているうち、笑いが起きる公式を見出され、その紐解きがなされているのが本書 ↙︎
トークショー開始からやや遅れ満を持して三遊亭円楽師匠が登壇され、そこから独壇場といった感じ(=圧巻の話芸)、
TV電波には乗せられない放送禁止用語満載、毒っ気たっぷり、三遊亭円楽師匠のイメージを書き換えられるかのトークに引き込まれていきました(笑)
五代目三遊亭円楽師匠の弟子時代に三遊亭円楽師匠ご自身も放送作家をされていたことがあり、
ニュースコントを書いていたり、万単位の世界のジョークを和訳したりといったご経験があり、
それが後に他の落語家とは違うマクラ、個性として評価されていったそうな。
また、石田章洋さんが弟子時代に散々注意されたとの気を配ることの大切であったり(お笑いはコーディネイト出来ないとダメ)、
一般の人がスピーチの場で起こしてしまうメモは、書き言葉、読み言葉、話し言葉の違いを分かっていないことに拠るものとの指摘であったり、
通常、三遊亭円楽師匠は頭の中に映像を描いて、その中に飛び込んで行って、自分が登場人物になったつもりで話しをされていることなど、
約1時間に及んだトークショーの中で、笑いについて、笑いが起こるメカニズムや、ひいてはコミュニケーションの極意であったり、
それらを生で体感(学習)できる雰囲気がとても心地良かったです。
実感した笑いのプロの凄み
毒舌に、自虐ネタに、暴露話しに・・、当然の如く笑いが絶えず、瞬く間の1時間でしたが、
場内の雰囲気を自在に操れたり、人を自由自在かの如く笑わせたり、解説→実演の明瞭さ見事さなど、文字どおり真打ちの技量を見せつけられました。
三遊亭円楽師匠も本書(『おもしろい伝え方の公式』)を「斜め読みした」とのことで(笑)本の内容に同意されている様子で、
昨日から読み始め、現在、半分あたりのところまで来ているので、読了時に内容をシェアします。