緑の党ディ・ナタリ党首、週4日労働制を提唱
” 3月15日、リチャード・ディ・ナタリ緑の党党首は、「週4日労働制の構想」を発表したが、具体的な週4日労働制案ではなく、「未来の労働のあり方について広く議論を巻き起こしたい」としている。ABC放送(電子版)が伝えた。
キャンベラの全国プレス・クラブでの講演で明らかにしたもので、「特定のモデルは考えておらず、むしろ議論を巻き起こしたい」と語っている。
しかし、エコノミストのソウル・エスレーク氏は、「海外のモデルをそのまま持ち込むことは警戒した方がいい」と警告している。
ABC放送の「Lateline」に出演したディ・ナタリ連邦上院議員は、「国民が、仕事と家族や余暇活動との兼ね合いをどう考えるかということだ。
自分で考えることを避けてきた大きな疑問をはっきりと見据えるべき時だ。
どんな社会を望んでいるのか。オーストラリアの未来の職業はどんなものか。生産性は急上昇していても賃金は停滞していることについてそうするのかなどだ」と語っている。
また、「様々なモデルが考えられるが私たちは特定のモデルを押しつけることはしない。スエーデンの場合、高齢者介護部門では生産性を高めるために1日6時間労働制が実施されている。
これは幸せで健康な人は仕事においても生産性が高いということが示されている」と述べている。
また、緑の党はユニバーサル・ベーシック・インカムの導入を支持しており、ディ・ナタリ上院議員も、「仕事と生活のバランスをうたう法案を議会に提出している」と発言している。
さらに、「被雇用者なら柔軟な労働時間を求められるべきだし、それがだめだというのなら経営者がその理由を示さなければならないというふうでなければならないと考えている。
一方に、長時間働きすぎている人々がいて、もう一方に潜在失業や完全失業の人々がいる」と語っている。
また、NSW大学のジジ・フォスター准教授は、「ユニバーサル・ベーシック・インカムは理論的にはいい考えだが、現代経済の問題を解決できるわけでもない」と述べている。”(出典:日豪プレス)
日本では残業の上限時間等が議論されてきている中、
(ニュースのヘッドラインを見る限り)オーストラリアとのコントラストが印象的でしたが、記事にある
” 長時間働きすぎている人々がいて、もう一方に潜在失業や完全失業の人々がいる “
の一文を見る限り、労使、労働問題で内包している実態はオーストラリアも日本も変わらないですかね。