外交ジャーナリストで作家として著作も多い手嶋龍一さんの「トランプ政権の針路を探る 〜日米同盟と東アジア情勢〜」と題された講演会に参加。
先ごろ行われたドナルド・トランプ大統領の一般教書演説で示されたニューディール政策以来の大型投資に、
巨額の国防費増額(10%増)から一時的には経済のカンフル剤になるであろうと予測。
但し、トランプ政権に好意的なウォール・ストリート・ジャーナルも中長期的な道筋については懐疑的な見方を示すなど、先行きを不安視。
タイトルに掲げられた東アジア情勢には、先ごろ北朝鮮が行ったミサイル発射実験が4発同時に行われたものは
2発までは対応出来ても4発までは技術が及ばず、在日米軍を念頭に置いた実験であっただけに、ただならぬ現実に警鐘を鳴らされていました。
また、トランプ大統領がのちに容認に転じた「一つの中国」は、
対応を誤ると日本を含む東アジア情勢を一変させる火種だけに、絶対に手を着けさせてならないと語気を強められておられ、
そこまでの認識がなかっただけに講演の中で特に印象に残りました。
地元選出の国会議員の国政報告会に招かれてのもので、報道番組等で手嶋龍一さんの独特の語り口が印象に残っており、
巡ってきた良い機会と捉えての参加でしたが、興味あるトピックがユーモアを交えて語られ、
1時間強の限られた時間ながら特に東アジアの緊張感のある状況は認識を改めさせられるもので、良き機会となりました。