トランプ時代における豪日印のインド太平洋戦略 ②
” 論説は、インドのモディ首相が、豪州、日本との関係の強化を進めていることを歓迎しています。
インドが地域での外交活動を強化しているのは、インドが経済力を増大させていることの反映であるとともに、中国の進出に対する対応でもあります。
インドは中国が東、南シナ海とともに、インド洋地域への進出を図っていることに警戒感を強めています。
中国の進出に警戒感を持つ豪州、日本との協力を推進しようとしているのは当然であり、豪州、日本にとって歓迎すべきものです。
論説は、日、豪、印の協力を、米中の対決に巻き込まれないための中級国家の連携ととらえていますが、インド・太平洋地域の平和と安定のためには、米国の関与が不可欠です。
日本にとり日米同盟は日本の安全と安定のみならず、地域の平和と安定に重要であり、日、豪、印の協力も日米同盟を前提とした協力です。
これは多かれ少なかれ、豪州についても言えることでしょう。
インドの米国との関係は、日、豪のそれとは趣を異にしますが、インドも歴史的な非同盟とは決別し、今や自由主義諸国の一員となっています。
日、豪、印の協力が、米国の後ろ盾があって初めて実効的なものになるという点は、インドも十分理解するでしょう。”(出典:Wedge)
インドを切り口としながら、アメリカを絡め多面的なアングルで捉えられた記事で、一度で理解するには相応の前提理解が必要であるように感じましたが、指摘内容は興味深かったです。
アジアにおけるオーストラリアのプレゼンスをいかに発揮していけるかということに関心を持っていましたが、
これからは記事で示されたスコープ、少し視野を広げてエリア情勢を捉えていこうと、気づきを得られた見立てでした。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所