「何か、ないかな・・」と、この頃の週末のレンタル店で定番行為でなかなか興味惹かれる作品を見つけられず、
普段、足を踏み入れない邦画主体のコーナーに立ち寄れば・・
「今、自分が見るべき作品はコレだな」と、
映画『ジョーのあした 辰吉丈一郎との20年』DVD予告編
ちょっとした使命感も抱きながら、プロボクサー辰吉丈一郎選手のドキュメンタリー作品「ジョーのあした 辰吉丈一郎との20年」に決定。
時代を共に生きたボクサー
辰吉丈一郎選手と私的な接点では、遡ること学生時代、Mike Tyosn:マイク・タイソンが1988年に初来日して迎えたタイトルマッチの前座での試合、
関東初進出とか、そのような謳い文句が掲げられていたと思いますが、その頃から。
正確には、その前から世界チャンピオンが有望視されているボクサーとして注目していたため
長く追いかけていたボクサーとなり。本作と同様の趣旨で製作されたTVドキュメンタリーにも見覚えありましたが、
辰吉丈一郎選手が、作品中「阪やん」と呼んでいたと記憶、阪本順治監督だからこその信頼関係から引き出されるインタヴュー集といった仕上がりで、
上映時間82分と、かなり好きでないと本作に価値を見出しづらいと思いますが、
私自身は同世代、しかも長い時期をひた走るアスリートで、しかも一つのこと(世界チャンピオン)に没頭する生きざまは
「カッコイイな」などと簡単に表現出来るものではないですが、やはり「見ておくべき作品だったな」と実感させられました。
辰吉丈一郎が翻弄された運命と生きざま
これは辰吉丈一郎選手も言っていることですが、前例がない決断を下しているキャリアの重ね方だけに、
年齢的なことも考慮すると、「この先?」と考えると世間一般的にはハッピーエンドの描き方が難しいですが、
少なくとも辰吉丈一郎選手自体、運命の巡り合わせ(強くなる時期に病気療養を余儀なくされた)戸惑うところがありながらも、
今までの決断に一点の曇りのないことは容易に伝わり、
収録最終日の2014年11月15日、映画公開の2016年から更に時計の針は進んでいますが、
他の誰でもない辰吉丈一郎というボクサーが歩んだ足跡は、本作や関係者、ファンの間で語り継がれることになるでしょう。