自身のファンド「村上ファンド」が名を馳せた村上世彰さんの著書『生涯投資家』を読み始め。
先日参加した特別セミナーの参加特典として入手した書籍で、
その場で村上世彰さんが「本当のことだけを書こう」と語った内容(の一部)は・・
まず、
” 父は台湾に生まれた。当時、台湾で生まれた人は日本人として扱われ、裕福な家庭の多くは子どもを日本に留学させた。
父もその一人で、中学から日本に留学し、大学になって台湾へ戻っだ。
太平洋戦争が勃発すると日本兵として徴兵され、得意の中国語やマレー語を活かすためインドネシアやマレーシアに送り込まれた。
終戦後はシンガポールのチャンギ刑務所で、捕虜として過ごした。ところが復員船で帰還を果たした途端、日本国から日本の国籍を取り上げられ、台湾に帰された。”(p12)
と(特別セミナーで)「初めて書いた」と仰っておられたお父様のことや
” 父はいつも「上がり始めたら買え、下り始めたら売れ、一番安いところで買ったり、一番高いところで売れるものだと思うな」と言っていた。” (p.11)
(お父様との)思い出。或いは、
” そもそも投資とは何かという根本に立ち返ると、「将来的にリターンを生むであろうという期待をもとに、
資金(資金に限らず、人的資源などもありうる)をある対象に入れること」であり、投資には必ず何らかのリスクが伴う。
しかしながら投資案件の中には、リスクとリターンの関係が見合っていないものがある。
それを探し、リターン>リスクとする投資をするのが投資家だ。”(p16)
” 私の投資は徹底したバリュー投資であり、保有している資産に対して時価総額が低い企業に投資する、という極めてシンプルなものだ。”(p18)
といった投資への考え方、哲学について言及されており、以前はマスコミのアングルを通じて感じていた村上世彰さん像を
ご本人の言葉で刷新するようなプロセスを今回の読書を通じて行っている感じで
そこに結構ギャップがあり、興味深いです。一冊読み終えたところで、改めて書かれていることについて振り返りたいと思います。