週末、実家に立ち寄った際、自宅では読んでいない新聞を手に取る事が多いですが
そこに、たけし軍団の水道橋博士の「10代、こんな本に出会った」とのコラム(朝日新聞/2014年9月28日)があり
その見出しが 、『弟子入りを決意した「啓示」』。自然と内容に興味を引かれ、字面を追いかけていきました。
見えぬ光、浸される毒
コラムは冒頭、水道橋博士が10代の頃に集団になじめず、特別な才能も見出せない自分に悶々としていて
映画館に入り浸ったり、本や雑誌などを読み漁って現実逃避をしていたそうな。
読んでいた本が太宰治であったり、ドフトエスキーであったりしたそうで、その毒に感化されていった日々。
差した光明、気付かされた現実
そんな中、書く事だけは好きで、小学校の頃から日記をつけていて、映画や本、熱中していたプロレスの感想、人間観察などが綴られていたそうでうすが
それらから雑誌に投稿したところ採用されたりといった経緯から、竹中労さんの『決定版 ルポライター事始』に触れ、ルポライターになる事を夢見る事に。
但し、程なく人が近付いてこないようにバリアーを張っていた人間が取材で人と渡り合う事の困難さに気付かされ、再び悶々とした生活に逆戻り。
人生を決めた二十九文字
ここでラジオの深夜番組『ビートたけしのオールナイトニッポン』と、たけしさんの著作の『たけし!オレの毒ガス半生記』で、水道橋博士の運命を変える一言に出会う事に。
” 人生に期待するな!行動しろ、失敗したらネタにして笑えばいいって”
これは、たけしさんの一貫した人生訓だそうで、若かりし頃、相当するのたけしさんの著作を読んだ自分としては「あれ、こんな言葉あったかな?」と、軽い衝撃でしたが
さすが、たけしさん本質を射抜いてますね。
失敗したら、笑い飛ばせば良い
上記の言葉の後、水道橋博士は、たけしさんへの弟子入りを志願して、オールナイトニッポンが終わる明け方、局で出待ちする日々。
時期的に、たけしさんの絶頂期と思われますが、人生に期待している立場の自分であるものの
後段の「行動しろ、失敗したら笑えばいい」の件(くだり)は
数多のセミナーで語られた事の本質を突いていて、しかも、上手くいかないであろう状況に対するハードルの下げ方の表現も見事(=どの道、行動する事でしかない)で
今一度、たけしさんの凄みを実感させられました。