直木賞作家 萩原浩さんの『海馬の尻尾』を読み始めて、
区切りが全部で25あるうちの13まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
文学はあまり読む機会ないですが、萩原浩さんは書店で販売されていた直木賞受賞作の『海の見える理髪店』のサインに添えられたイラストが印象的で、
また、サイン会↑の際も人柄が伝わるご対応を頂き、
本作(『海馬の尻尾』)も、サイン本を見つけたことがきっかけで購入。
良心がないとまで言われた男が、医療機関で繰り広げる騒動の果ては・・
但し、全486ページに及ぶ厚みから購入後、しばらく積読状態。手持ちが薄くなったタイミングで、「さて、読んでみようかと」。
序盤は設定が掴めずスローペースであったものの、徐々にディテールが捉えられてきて半分程度のところまで良い感じで推移。
恐怖心に乏しい、反社会性パーソナリティ障害(サイコパス)と診断されたヤクザが厄介ごとを起こし、
しばし身を隠すため選んだ先が、精神病棟。入院直後のすったもんだのあたりまで。
主人公のキャラ設定から多分に飛び交う言葉、セリフが暴力的ですが、どのようなエンディングに導かれていくのか、
現時点、想像が及ばず、後半に突入していくに従ってペースアップと予測され、
帯には「小説にしか描けない、脳と心」とありますが、荻原浩さんの描く世界観にしばし浸ることを楽しみたいです。