横浜DeNAベイスターズ 池田純前球団社長が、主催ゲームをプラチナムチケット化させたまでの思いと実行されたアクション:『空気のつくり方』読了

前々回、中間記をアップロードした

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横浜DeNAベイスターズ 池田純前球団社長の『空気のつくり方』を読了。

(中間記後)読み進めたのは、

 第5章 コミュニケーションのつくり方

 第6章 センスの磨き方

の2章。

マーケティングを支えるコミュニケーション

コミュニケーションに関しては、

” 自分が何者なのか、その商品の何が顧客にとってのメリットなのか、似たような分野にはどういった先駆者がいるのか。

自己認識をしっかりしたうえで、コミュニケーションを適切に構築するのもマーケティングです。”(p184)

” 私は、ベイスターズを「経営のしっかりした、革新的・挑戦的で、カッコいい球団」にしたい、そんなブランドになりたいという思いで、あらゆる施策を実施してきたつもりです。

横浜という術が持つハイセンスなイメージに見合うように、広告やロゴやスタジアムのあり方、すべてのデザインにもこだわり、「+B(プラス・ビー)」というライフスタイルショップもつくりました。

その店頭で提供するコーヒーも、大手チェーンに出店を持ちかけるのではなく、上質なコーヒー豆を自ら探し当て、その豆とノウハウの提供で組んでくれる三軒茶屋のイケてるコーヒー屋さんを探し当てました。

ボールパークでコーヒーを飲む雰囲気を存分に楽しめるだけでなく、純粋にコーヒーとしても「おいしい」と感じてもらえる「本物」を追求しました。”(p187)

或いは

” ストーリーをつくるうえで注意しなければならないのは、その背景にある歴史を正しく認識しておくことです。

自社のビジネス戦略に合致する部分を切り取り、顧客の共感を呼ぶ形に仕上げるにしても、

もととなる歴史認識の部分に齟齬があると、「何もわかっていない」とかえって反感を生むリスクもあります。

それぞれの時代の背景や空気を正確に理解したうえで共感してもらえるストーリーを構築することが必要です。”(p190-191)

といったところ。

かくして一新されたベイスターズのイメージ

センスに関しては、

” 必要なときに脳のどこかから引っ張り出してくるのは知識です。

ここでいうセンスとは、引っ張り出そうとしても、自然と方向性を導いてくれる直感、感覚、ひらめきのようなものです。

知識があっても、センスがなければ失敗することは多々あります。

だからこそ、センスのある人は重宝されるのです。センスが、何か新しいことを創造する可能性を高めるのだと私は思います。”(p250-251)

に、

” カッコいいとカワイイ。世の中に対して何かを提案したときの最後の評価軸は結局、この二つの言葉に尽きるように思います。

イケてる、おしゃれ、素敵、今風にいうとヤバイ、ひと昔前ならナウい、ヤング・・・  何でもいいのですが、結局のところ、男性にはカッコいいと言われれば勝ち。女性にはカワイイと言われれば勝ちです。”(p251)

更に、

” 関心の対象となる世界を数多く見つけて、その世界でのブランドを知ったり、それを見て何かを感じ取るのが多くなることは、いずれ大きな武器となります。

あらゆる世界への造詣を深めていくことにもつながります。

・・中略・・

そして、丁寧にものを見る目が養われ、おのずと日々生活を丁寧に送るようになっていきます。

・・中略・・

その世界にはその世界の「カッコいい」があり、逸品と呼ばれるものがあります。

そういうものを見続けていると、「カッコいい」ものとそうでないものを見極める力がついていきます。”(p253-254)

といった記述が、全体でベイスターズを如何に輝かせていったのか、一つのストーリーとして語られていることが、本書の魅力といえるでしょう。

池田純さんの新たなる・・

私個人、得られること多い一冊でしたが、

著者の池田純さんの今は球団社長の立場を離れられ、新たな舞台に立たれたとのことで、

出典:Number Web(画像は記事にリンク)

その中の一つが、↑(私の)母校 明治大学発での壮大なタスクもあるようです、

本の最後に

” そして二冊目にも挑戦してみるつもりです。”(p280)

と抱負が述べられており、

偉業とも感じられるベイスターズがそれまで居たステージを引き上げた仕事ぶりを他でも発揮され、その模様に触れられる機会を楽しみにしたいと思います。


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