Vシネマをはじめ俳優として活躍されている白竜さんと小沢仁志さんの共著
『究極のアウトロー哲学 顔で語るか、背中で語るか。』を読了。本書は、
小沢仁志
第一章 男の生き方指南
第二章 女とオカマに学ぶ人生哲学
第三章 男を磨き上げる極意
白竜 x 小沢仁志 対談 Part 1
白竜
第一章 己の道を究める
第二章 心の持ち方
第三章 自由と男の責任
白竜 x 小沢仁志 対談 Part 2
という各々のパートと対談で構成。
一文にまとめる・・ 白竜さんは大人で、小沢仁志さんはヤンチャ といった所感になりますが ^ー^;
お二人の人生観を一つづつ引っ張り出すと、白竜さんは、
” なによりもまず自由を優先する ー そういう考え方は、若いころから自然に備わっていた感覚だと思う。
思想的に、わたしは儒教よりも老荘の思想に惹かれるものがあった。
言うまでもなく、老荘の思想とは、道家の大家、老子と荘子の思想をまとめて呼んだもので、
簡単に要約すれば、「あるがまま、自然に身を委ねて生きよ」というような意味合いになる。孔子の教えがガチガチなのに対し、アバウトな感じが自分に合っていた。
・・中略・・
自由に生きる。それが自分の価値観であり、生き方だ。
・・中略・・
金持ちよりも自由な時間をたくさん持っているほうが素晴らしいことだと、わたしには思えるのだ。”(p201-202)
という自由に重きを置く価値観に共鳴できた一方、小沢仁志さんは、
” オレは掴みどころのない場所にいるのが常態だからね。不安なんてまるでない。そのほうがよっぽど居心地もいいし、むしろその境遇を楽しんでいる。
そもそも、役者なんてこの先どうなるかもわからない道を進んでいく商売で、先の見えない旅をしてるようなもの。
その姿を客観的に見ているもうひとりの自分がいて、「さあ、ここから小沢仁志はどうするんだろう?」っておもしろがっている。
知らない人間が見れば、「あいつ、突拍子もねえことしてるな」くらいにしか思えないかもしれないが、オレにとっては当たり前の選択をしているに過ぎない。
オレはオレでなにも変わらない。ただ、ものの見方がちょっとちがうだけ。
ガキのころ、ジョージ秋山の『浮浪雲』って漫画が好きで、雲のようになにも考えずにいるのが一番素敵なんじゃないかと思っていた。
そんな感じじゃないの?今のオレって、これからも気張らず、常に自然体でいることを心掛けたいね。”(p24-25)
といった具合。
向こう側の世界への興味津々
小沢仁志さんが登壇される機会を知り、映画『スコア』を好意的に記憶していた自分としては(本書によると興行成績は散々であったようで・・)
「(小沢仁志さんって)どういう考えを持った人なのだろう?」との好奇心から手に取った一冊。
小沢仁志さんのパートは「それは、、」といった感強く、再現性ということでのハードルは高かったですが、
アウトロー、ハードボイルドといった世界に漠然とした関心を抱いてきた自分としては、
向こう側の世界を壁向こうからのぞき見るかの如く、勉強になった?!一冊でありましたー