泉麻人さんの『80年代しりとりコラム』を読了。
週初めに中間記をアップロードしてから、
新たに40回。
本書は「パチスロ必勝ガイドNeo」での連載「泉麻人の80年代流行しりとり」が、改題され一冊にまとめられたもの。
新たに知る80年代に、凝縮された80年代に・・
本書を読んで学習したところでは・・
” 恋愛に結婚観、性の話・・・女性まわりのネタから、グルメや流行、ギョーカイ(広告や雑誌界)の裏話・・・
といった諸々が天真爛漫に綴られている。”(p123)
という林真理子さんの著書『ルンルンを買っておうちに帰ろう』の回に、
また、一昨年(2016年)に完全に後追いした
” フジテレビ系のトレンディードラマを何作か収めたDVD・BOXを、僕はプレス原稿を書いた事情で持っているのだが、
ハッキリいって正視に耐えないユルい番組が目につくなか、松原敏春・脚本、河毛俊作・演出による「抱きしめたい!」だけはダントツによく出来ている。”(p192)
というお墨付きの「W浅野」の回に、1980年代のノスタルジーに浸るだけではなく、,純粋に読み物として楽しめました。
「1980年代ならでは」のあの感じ
「YMO」の回の
” テクノ調のBGMにのせて地下鉄の車内風景を眺めていると、サラリーマンやOLの姿が近未来映画のレプリカントのように思えてくる。
当時ハヤリのサイバーパンクな気分に酔いしれながら、しんどい通勤地獄を楽しんでいた。”(p156)
という描写に、泉麻人らしさを感じたり ^〜^
本書で抜き出されたように、しばし、1980年代、海外では80’s(エイティーズ)のくくりで語られることが多いのに対して、
例えば1990年代、2000年代はそのようなことがなかろうと、1980年代が持っていた独特な感じ(良さ)を噛み締めさせてくれる一冊で、読了時にちょっとした名残惜しさも・・