(元マイクロソフト社長)成毛眞さんの『amazon 世界最先端の戦略がわかる』を読み始めて
chapter 01〜 chapter 09 とあるうちのchater 1を読み終えたので、導入部(incl. はじめに、prologue)のおさらい。
まず、本書刊行の経緯に関して、
” アマゾンのビジネスは、経営学の革命だと断言できる。10年後には、必ず経営学の教科書に載るような、エポックメイキングな存在である。
「ネットとリアルの境界」をなくした最初の存在として、未来に残り続けていくだろう。
・・中略・・
アマゾン1社を押さえることで、主だった業界のことがわかり、そこで今何が起こっているのか、現代のビジネスマンが知っておくべき最新のビジネス感覚を身につけることができるのだ。”(位置No.7, 14/電子書籍のページ数)
本を開いたところの「はじめに」で定義。
そこから
” アマゾンは、自前の空輸、海運手段を用意し、蓄積した買い物データをもとに、最適な商品のおすすめする。
「今日買って、明日届く」物流は、アマゾンにとって最大のサービスであり、他社が持てない武器だ。”(位置 No.61)
” 品揃えが大量で、安い。シンプルだが、それこそがアマゾンが強い理由である。”(位置 No.476)
と我々がもはや当たり前の如く享受していながら、実は(知られざる)凄い水面下の仕組みから実現されている現実に、
” アマゾンは、顧客の望みを叶えるために、テクノロジーでインフラを整えてきた。いまや、AI、自動運転、顔認証や翻訳システムにまで投資している。
アマゾンの投資先を知れば、この先の世界がわかるといってもいい。”(位置 No.79)
という実態から
もはや
” 小売業者たちの戦略は「アマゾンといかに戦うか」から「アマゾンをいかに使うか」に変化してきている。”(位置 No.516)
という築かれた圧倒的ポジション。
ただ、アマゾンが標榜し邁進してきたことは、
” アマゾンが掲げるのは、「地球上で最もお客様を大切にする企業」である。常に最安値で、迅速に顧客に商品を供給しようとしている”(位置 No.206)
と至ってシンプル。
実像つかみ難き、我々のインフラ
amazon の特徴の一つとして、アルバイトでも守秘義務を交わされるというほど、中が一体どうなっているのか分からない、秘密主義ということがあると思いますが、
それは本書で、
” アマゾンは、自社の新製品について詳細なリリースは出さない。調査会社や証券会社はアマゾンの事業規模を推測するしかない。
・・中略・・
今後の新商品や経営戦略についてさまざまな憶測が飛び交う。これに対しても、アマゾンは一切コメントを出さない。
これは、ほかの大手企業ならばありえない話だ。”(位置 No.231)
と説明されていますが、
ここに本書の価値、成毛眞さんのスコープでamazonの実態、見据える先を共有出来ること。
分量でいうと残り3分の2程度となりますが、私自身、重度ではないとの認識ながら
もはやアマゾン無しの世界に戻れぬものの一人として、その実体を掴んでいくプロセスを楽しみにしたいと思います。