三戸政和さんが提案する「サラリーマンが会社を買う」という選択:『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』(お試し版)読了

前回アップロードした↓三戸政和さんの講演

<< 2018年9月7日投稿:画像は記事にリンク >> 三戸政和さん講演『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門』参加記

参加に前後して読んでいた

サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年の個人M&A入門【無料お試し版】』読了記。

人生100年時代 x サラリーマン = 個人M&A

本書は、

” 講談社が運営するネットメディア「現代メディア」で公開した「60過ぎたら、退職金で会社を買いなさい」「世の中には500万円で買える会社がこんなにあった!」と題する一連の記事が、

500万PVを超えるという大反響を受け、さらに深掘りした内容を説明するために発刊されることになりました。

ネット記事だけではお伝えできなかった、サラリーマンが中小企業を買うメリットと、

どのような考え方をベースに買えばいいのかをお伝えしていきます。”(位置No.7/電子書籍のページ数)

と発刊経緯についての説明があり、

” 組織で自分の力を出し切れていないサラリーマンのみなさんに向けては新しいキャリアを、

定年が見えてきたみなさんに向けては「人生100年時代」における定年後の新しい資産形成法の提案を含め、

その実行支援になるヒントとノウハウをふんだんに詰め込みました。”(位置 No.23)

と、タイトルを読んで反応した(想定)読者へのメッセージが、本の冒頭に綴られています。

雇われか、資本家 を二択す

大きくは、

” 実は、ビジネスマンには大きく2つのタイプした存在しません。

朝の満員の通勤電車に乗り、夜遅くまで働くなど、時間を切り売りしながら給与を得ている「こちら側の人間」(雇われサラリーマン)と、

自由に休みが取れ、好きなことを好きなようにやっていても、お金がお金を生む「あちら側の人間(資本家)」です。”(位置 No.45)

こちら側→あちら側へ如何にシフトを遂げていけるかについて、時代背景を含めマインドセットに、ノウハウが示されいるのが本書。

それは

” 会社という「箱」を自分個人が所有しているかどうかで、「実入り」はまったく違ってきます。”(位置 No.84)

という前段に、

” 私も含め、そうではない「普通」の人たちが、より自分の思い通りに生きやすくなり、

かつ、そこまで大きなリスクを取らずに済むもう一つの方法として、「会社を買う」という戦略を提案したいのです。”(位置 No.99)

と、本書の柱である提案へと展開されていきます。なお、リスクとは・・

” 起業というのは、あなたが思っているよりも超ハードモードです。成功する起業家は「特別な人」だと思って、エッセンスだけ盗むのが無難です。”(位置 No.299)

と、三戸政和さんの職歴から導かれた助言で、起業という選択は原則なく、個人M&Aにまつわるアレコレが紹介されています。

飲食店経営への警鐘、そして・・

後半の記事では

” 飲食店経営に手を出したら、その先には「地獄」が待っている”(位置 No.655)

と、廃業率(飲食店・宿泊業 18.9%/全平均10.2%)の高さ等から、特に飲食店経営については注意喚起が成されています。

また、プロセスについては実際本書を手に取って頂いてと思いますが、

(上掲の)講演の時にまとめた参加記と重複しないところでは、

” 一つだけ、サラリーマンとして普通に働いているだけでは手に入らない大事なものがあります。「覚悟」です。

サラリーマンだった私が会社を辞めるリスクを許容し、数十億円の投資ファンドを運用するプレッシャーを抵抗感なく受け入れ、

資本家サイドに向かう糸を手繰り寄せることができたのはなぜでしょうか。

それは、「成功するためにはリスクを取ることが当たり前だ」と思える環境にいたからです。”(位置 No.266/273)

と、何より求められるマインドセットについて説かれています。

先日の講演では「胆力のある人(の方が上手くいく)」という傾向に、

「何もしない」というリスク

という指摘がありましたが、

単にノウハウが頭に入っただけでは何も変わらないことは他の事がらと同じことです。

我々の手中に存する選択肢

講義の際は、「フラッグを立てる」という指摘がありましたが、

最初は(これまで表立って提案されることのなかった)斬新な発想に、時代背景に即した現実的な選択肢が在るということ。

多くの人は「情報を得る」段階でハードルがあるであろうとの予測が三戸政和さんからありましたが、

本書が刊行されて早々、信用金庫の融資を介して会社を買われた方もいらっしゃるそうで、

意識していてもいなくとも、我々に個人M&A(会社を買う)という選択肢が与えられている現実は自覚しておいて方が良いでしょう。


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