西野亮廣さんが説く、未来を切り拓くための覚悟とビジネスの武器:『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』読了

芸人、というより昨今はビジネスフィールドで活躍が顕著な 西野亮廣さんの『革命のファンファーレ  現代のお金と広告』を読了。

「サイン本」だかで検索していた折、たまたま本書のサイン本入手のつぶやき👇 を見つけ、

出典:大盛堂書店Twitterアカウント(画像はアカウントにリンク)

帰り道、立ち寄ったところしっかりストックされていて手元に手繰り寄せていたもの。

購入本に書かれていたサイン

絵本を売りまくったビジネスの読みと仕掛け

いわゆるビジネス書で、これも話題となった絵本『えんとつ町のプベル』の制作の舞台裏、

ヒットの仕掛け(マーケティング)といった内容がふんだん盛り込まれています。

例えば物議を醸した無料公開に関して

” 無料公開により、『えんとつ町のプベル』の売り上げは上がり、アマゾン総合売り上げランキングで再び1位に返り咲き、23〜24万部で落ち着きかけていた発行部数は一気に31万部まで伸びた。”(p99)

と、肝心なのは、この判断に至った専門家顔負けの分析が記されていて、本書の価値(実用性)を高めています。

実体験がベースとなっているだけに、「(他の本で読んだことのない)深いなぁー」と感じられる箇所が散見され、

” 人が嘘をつく理由は、嘘をつかざるをえない環境にいるからだ。僕らの意思決定の舵は、僕らの「脳」ではなく、「環境」が握っている。

考え方を変えたいなら、環境を変えた方が、てっとり早い。”(p53)

であったり、

” 感情に支配されず、常識に支配されず、お金に支配されず、時代の変化を冷静に見極め、受け止め、常に半歩だけ空回りをすることが大切だ。

船底に穴が空き、沈んでいく船の、「まだマシな部屋」を探してはいけない、最後に水に浸かる部屋を奪い合ってはいけない。

今の状況を正確に捉え、生き延びることが大切だ。”(p123)

或いは

“「人が時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって『確認作業』で、つまりネタバレしているモノにしか反応していない」”(p128)

に、

” どうやら僕らは「作品」にはお金を出さないが、「思い出」にはお金を出すようだ。

「おみやげ」となると、途端に財布の紐が緩む。何故か?

それは、「おみやげ」が、楽しかった出来事を思い出す装置として「必要」であるからだ。”(p176-177)

といったところ。

マインドセット&実践済みビジネススキル

本の〆は、

” 情報は、行動する人間に集まり、更なる行動を生み、また情報が集まってくる。行動の連鎖だ。勇気のせいにしてはいけない。”(p301-302)

” 未来は「覚悟」に比例する。一切の決定を自分ではない誰かに委ねた人間には、その覚悟相応の未来しか待っていない。

キミに決定権はあるか?”(p306-307)

と読者へのエール、アジャストされておくべきマインドセットについて言及されており、

ビジネスの実装に、頭の中のコンディションに、全310ページと分厚いですが、

簡潔明瞭な文章表現から心鼓舞され、ノウハウも獲得できる「実践の書」と云え、再読でより理解度を高めたく感じられた一冊でした。


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