フリーライター大坪ケムタさんが、プロレス界のレジェンド13名に食を切り口に斬れ込んだ『レスラーめし』を読み始め
半数に迫る6名分まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
(2019年)1月に参加していた本書の発売記念イベント
の対象書籍として入手していた一冊。
読んだのは
・小橋建太
・中西学
・鈴木みのる
・ブル中野
・前田日明
・越中詩郎
という錚々たる顔ぶれ。
秘伝のレシピ、軀への壮絶なる・・
タイトルに沿って
” 鈴木 ある日、商店街の定食屋さんに家族で晩飯を食べに行って、俺は唐揚げ定食を頼んだですね。
それで「マヨネーズくれ」ってそこの親父さんに言ったら「じゃあこれもつけろ」ってポンと渡してくれたのが山椒なんですよ。
ー マヨネーズと山椒って珍しいですよね。
鈴木 最初は「ええ?」って思ってパラパラっとかけたら「違うよ」って言われてマヨネーズにドバドバかけただして。
「食べてみい!」って言われて、食べてみたら最高に美味かったんですよ。”(p75/鈴木みのる)
という食に関するエピソードが「!」となるものから、苦笑させられるものまで散りばめられていれば
” 中野 若いうちはいろいろやりましたね。ステロイドは全女専属のドクターに相談して、これ(ステロイド)を打ったら練習がすごくしたくなるとか、
精神的に女性から男性に代わるから不安定になるとか、すね毛が生えて生理が止まるとか脅されましたね。
1回打つたびに「これ打つと寿命が縮むよ」って言われたことも。
それでも体重を3ケタにしたかったんです。「この世のものじゃない何か」になりたかった。”(p114/ブル中野)
と増量への凄まじき執念、生きざまを感じさせられる記述も散見されます。
レスラーの生きざま x 食
読み始める前は、有名プロレスラーから食にまつわるエピソードを聞き出す企画本と思いきや
一人ひとりのストーリーに迫った濃ゆい取材で、プロレスに魅了された一人として興味深く読み進められています。
なお、本書は原則
” 2017年11月グルメサイト『メシ通』で連載されている『レスラーめし』の内容を加筆・改稿し、オリジナル対談を加えたもの。”
で、構成されています。