オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:最低賃金額、12米ドル超で世界最高水準

最低賃金額、12米ドル超で世界最高水準

” オーストラリアの2018年の最低賃金が、1時間あたり12.14米ドル(約1,310円)と世界最高になったことが、経済協力開発機構(OECD)がこのほど発表した、

各国の最低賃金の分析で明らかになった。国内の事業者はこの分析を基に、労働組合の「最低賃金が安過ぎる」といった主張に真っ向から反論した。地元各紙が伝えた。

OECDは世界の32カ国を対象に、2018年の最低賃金についてインフレ率と購買力平価(PPP)の調整を加えて分析した。

オーストラリアが1位になった背景には、法定最低賃金が18.93豪ドル(約1,434円)と前年度比3.5%上昇した一方で、インフレ率がこれを大きく下回る1.3%だったことがある。

財界団体のオーストラリア産業グループ(AIG)のウィロックス代表はこの分析を、オーストラリア労働組合評議会(ACTU)の「低所得者の賃金を改善するためには、最低賃金制度の見直しが必要」といった主張を覆すものと歓迎した半面、

「オーストラリアの最低賃金の高さは、国内企業の事業競争性に打撃を与え、(企業が雇用を控えることから)雇用機会や不完全労働率の改善を阻むといったリスクも含む」と、懸念も示した。

一方、ACTUの広報担当者は「OECDの分析は、オーストラリアの行政サービスが、最低賃金の高い他の国と比べ提供度合いが低いといった要素を考慮に含めていない」とし、引き続き最低賃金制度の見直しを主張していく意向を明らかにした。

OECDでは、ルクセンブルク(11.82米ドル)とフランス(11.49米ドル)がオーストラリアに続き、ニュージーランドは、7位の10.07米ドルだった。

■2019年は3%上昇

オーストラリアの2019年の法定最低賃金は、7月1日に前年比3.0%上昇の19.49豪ドルとなった。”(出典:NNA ASIA

賃金の伸び率停滞が経済での課題要因と指摘されている一方、

<< 2019年6月5日投稿分:画像は投稿にリンク >> 最低賃金3%引上げで時給$19.49に決定

最低賃金が世界最高水準とは何ともアンバランスで、すっきり出来ない歪みを感じるところです。

オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所

スクリーンショット 2015-12-30 22.46.27
Facebookページ:オーストラリア ライフスタイル&ビジネス 研究所(画像は記事にリンク)オーストラリアに関する情報を日々発信しております。是非、いいね!を宜しくお願い致します。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2019年7月15日分の掲載記事です。

オーストラリアにご興味をお持ちの方、Facebookページへの「いいね!」を是非宜しくお願い致します。


Comments

comments