幻冬舎 代表取締役社長 見城徹さんの『編集者という病い』を読み始めて、全299頁あるうちの80頁まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
Youtubeの「あなたにおすすめ」で上がっていた
【箕輪厚介】仕事場に完全密着!天才編集者・箕輪流の仕事術とは?
編集者箕輪厚介さんの密着番組で、本書が推奨されていて興味を持った経緯。
表現者たちとの格闘、共有した苦悩
本を開いたところの「序章」から
” そもそも編集者というのは、「無から有を作りだす。人の精神という無形の目に見えないものから本という商品を作りだし、そこから収益を上げる」という仕事をしています。”(p8)
“たぶん表現者にとっては一番書きたくないものが、編集者には一番書かせたいことであり、それこそが黄金のコンテンツになると信じで、精神の格闘技をやってきたわけですから “(p9)
と編集者として取り組んできた矜恃、姿勢が示され、これまで向かい合ってきた
尾崎豊さん
“「彼自身、自分は長く生きられないと感じていたと思う。だから人の一〇倍の早さで生きるように、感情も行動もあまりにも性急で、だから俺のワガママを許してくれというふうに叫んでいたように今となっては思う・・・。」 “(p31/『傘をなくした少年』)
石原慎太郎さん
” 石原さんは自分の快楽や欲望にものすごく忠実な人で、だからそれを平均化しようとする社会的現実、共同体とぶつかる。それを想像力で解消しようとして、小説を書いてきた。”(p47/行為への渇望)
松任谷由美さん
“「申し訳ありませんが本は出せません」
丁寧に、礼儀正しく、この本を出版を何とか取りやめたいと彼女は僕に迫った。自らの人生や自らがつくった歌の背景、自らのスピリットを語りつくせば、私の音楽自体が死ぬ。
今まで見城さんと一緒にやってきて、そうは思わなかったけれど、最後にゲラを読み直してみたときに自分は音楽だけで表現していればいいと思った、と。そしてここまでかかった費用は全て私が弁償すると・・・。”(p68/『ルージュの伝言』)
表現者たちと共有した苦悩、見城徹さんが編集者として携わってきた著書が日の目を見るまでの舞台裏が、時に生々しく描かれています。
名を残してきた者たちとの
見城徹さんの著書は、
一昨年(2018年)夏以来。
ところどころ(『読書という荒野』での)回想の重複も有り、「そういえば・・」といった感覚も呼び起こされながらの読書となっていますが、
登場する人物それぞれの斬れ込み方に、『編集者という病い』のタイトルの付け方も絶妙で、次第に惹き込まれていっています。
本書は、
第一章 SOUL OF AUTHOR
第二章 SOUL OF EDITOR
第三章 SOUL OFPUBLISHER
の三章立て。
まだ、第一章の半ばながら各方面で名を残してきた人たちとの濃いぃエピソード満載で、これからの展開が楽しみです。