前々回、読み始め記⬇︎をアップロードした
『獣神サンダー・ライガー自伝 完結編』を読了。
その後、読み進めた中、後半には
Chapter 4 怒濤のラストロード
Chapter 5 東京ドーム2連戦
Chapter 6 獣神のこれから
Special Interview:高橋ヒロム
Special Talk 1〜3
といった項目+Special Talkに登場するのは棚橋弘至選手、佐野直貴さん(元選手)、藤波辰爾選手の対談を収録。
日本国内にとどまらず
読んで刺さってきた箇所は、
” 僕が新弟子の頃、道場の外で日光浴してた木戸修さんのところに藤原さん(註:藤原喜明選手)が近づいて、「今度入ったチビ、アレはおもしれぞ、きっと強くなるよ」とおっしゃったそうなんですよ。これを耳にしたときはうれしかったですね!”(p150)
と新日本プロレス入団時から嘱望されていた可能性に、
棚橋弘至選手との対談では
” 海外の大会にライガーさんと一緒に出場すると、やっぱり人気がすさまじいですから。”(p227)
他でも
” 日本人のレスラーで「世界の〜」なんてキャッチフレーズがシックリ来るのって、ライガーさんくらいじゃないですかね。”(p192)
という高橋ヒロム選手評に、海外での獣神サンダー・ライガー人気に言及されたところが散見されたところにスケール感を。
また、
” シューティングスターはムーンサルトに代わる新しいプレス技がないかなって思ってたら、マンガの「北斗の拳」で南斗水島拳っていう技があって「コレ、リングで表現したらおもしろいんじゃないか?」って思ったんだよね。”(p228-229)
マンガからインスパイアされた決め技の誕生秘話も興味深かったです。
マット界に旋風、時代を築いた存在感。
獣神サンダー・ライガーさんの試合は、唯一、1995年10月9日の東京ドームでのUWFインターナショナルとの全面戦争となった際の佐野直喜戦のみ
獣神サンダー・ライガーが語る!! 95.10.9 伝説の東京ドーム ライガーvs佐野直喜
肉眼で観戦していましたが、
約300ページに迫る本書を読み、ジュニアヘビー級や国内のマット界に止まらぬ存在感、戦譜を残されてきたことを実感。
” まだ、僕が素顔の頃、道場で若手に厳しく当たりすぎるということで、会社で問題になったらしいんですよ。
「アイツをクビにするかどうか」という話にまでなって。そのとき猪木さんが「いや、山田はよく練習してる。アイツは新日本に残そう」と言ってくださったそうで “(p182)
なるエピソードに、(プロレスラーとしてスケールを発揮出来ない)肉体的ハンデを
” 藤波さんのポスターを部屋に貼って、畳が汗で腐っちゃうくらいに腕立てやスクワットをしたことを思うと “(p99)
というプロレスラーを志した頃からの圧倒的な練習で跳ね除け、選手にもファンにも認められたキャリアを十二分に感じ取ることが出来ました。