市村よしなりさんに学ぶ1日30秒の習慣で劇的に変えられる未来:『こもる力』読了

市村よしなりさんの『こもる力』を読了。

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購入時期(1/28)から、しばし感覚が空きましたが、最近では書店などで平積みされている様子もしばし目にして

>> 市村よしなりさん新刊『こもる力』刊行。自分らしくストレスフリーで創造的な人生を生きていきたい方へ <<

反響の輪が広がっている感じと受け止められます。

「人間関係は悩むだけ時間の無駄」の背景

さっそく本を振り返ると、まず序盤の

” 「人間関係」ー これは、悩むだけ時間の無駄だと真剣に思います。” (p20)

との一文が印象的で、そこから市村さんの自分の内面に気づくまでの苦悩が描かれ、それが直近では・・

” 今、私にはかけがえのない仲間たちがいます。「こもる」という行為の中で、依存せず、寂しさから群れるのでもなく、

自分が本当に生きたいように生きることで、そのビジョンに共鳴する仲間が生まれました。” (p234)

自身の特質に気づき、それを育んだことで、大きな成長を得られた過程が本書を通じてうかがい知る事が出来ます。

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「こもる力」が導く未来

読者へ向けた市村さんから・・

” 「ワクワクする気持ち」があればなにかが出来るはずです。「はじめに」で、「人と関わるから悩み、トラブルが生まれる」と書きました。

しかし、俗にいう「人付き合い」は、10年後にはなくなると私は思っています。

「みんなと仲良く」はまだ、世間一般の常識、日本人の道徳としてありますが、それが覆る日が必ずきます。” (p43)

という時代感が示され、それは本来

” 友達は、つくるものではなく、「自然とそうなる」ものです。無理して好かれようとしたり、仲良くしたりするのは少し違うのではないでしょうか。 ” (p54)

という本質的なことと共に、

 ” 「こもる力」の反対語は何でしょうか?「社交力」とか「群れる力」になるのではないかと思います。

「こもること」と「交わること」では一体どちらが大切でしょうか?私は、「こもること」だといい切れます。

「こもる力」こそが、成長への大きなカギなのです。” (p57)

と、本書の中心的なメッセージについて述べられ、

” 友達からの誘いを断って、ひとりの時間をつくる。外部からの雑音をシャットアウトして、自分の考えを掘り下げる。

孤独でつらい作業ではありますが、これができるかできないかで「結果」は変わってくるはずです。

自分の内面と向き合うことでどんな効果があるのでしょうか?

・主体的でクリエイティブな生き方ができます。

・ストレスが少なくなり、自分が本当にやりたいことが何かがわかります。

・思考力や決断力が上がり、アイデアが湧いてきます。

・だから、ビジネスがうまくいきます。

・人を思いやる力、共感力が増し、人間関係もうまくいきます。

・無理をせずに、ありのままの自分を取り戻すことができます。

・最終的には、社会を変えるくらいの力を発揮できます。

今までは、人付き合いのノウハウやメソッドが重視されてきました。

これからは自分と向き合える力をいかに高めるかが重要になってくると思います。” (p58-59)

と、ご自身の踏まれたプロセスとこれから時代推移に関して説かれ、より「こもる力」が力を持ってくる時代になると予測。

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脳も味方につける「こもる力」

「こもる力」の効用は、市村さんの実感以外でも・・

” 一人何もしていないときに、脳は何もしないのではなく、逆に活発に働くといいます。

リラックスし、安らぎの状態になったそのときに、さまざまな体験や記憶を整理します。

そして、「未来を想像し、その体験から得た感情や意味を味わい」、論理的判断を創る」と言います。

これはとても興味深い研究です。” (p81-82)

と研究による裏付けからの実証であったり、スティーブ・ジョブズと共にアップル社を起こしたスティーブ・ウォズニアックが自伝で・・

” 「多くの偉業を成し遂げた起業家は、アーチストそのものだ。

アーチストは単独で働くのが一番いい。革新的なものを生み出すには、独力で道を開け」” (p123)

という述懐を引用し、客観性が示されています。

僅かな時間の瞑想で育まれる「こもる力」

「こもる力」の育みには・・

” 瞑想は、今や欧米のトップビジネスマンの多くが実践しています。深く自分につながることができ、直感力が増し、フロー状態になるからです。” (p125)

であったり、

” ジョブズの名言、「シンプルであることは、複雑であることより難しい」この言葉の中に、ジョブズの精神をかいまみるのです。

そこには、禅や瞑想で培った、自分の内側と向き合う力、つまり「こもる力」を深く感じます。

「内なる声を聴け」私の好きな名言からも分かるように、ジョブズもまた、「こもる」ことで内面の宇宙を知った、私の尊敬する経営者です。” (p130)

と、1日僅かな時間の瞑想で得られる効用について言及(p206以降で「30秒瞑想の仕方」が紹介)。

瞑想についてはプロフェッショナルブロガーの立花岳志さんも習慣に採り入れられており、大きな成果について述べられていました。

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大事なのは、自分を好きになること

本の後半で「こもる力」の真の意味について触れられており、それは

 ” 他人に気を遣ってばかりで、自分を押し殺している人はコミュニケーション上手とはいえません。

「自分を好きになる方法」を探しましょう。

どんなに完璧に見える人でも、苦手なことはあります。自分にしかわからない欠点もあります。劣等感やコンプレックスもあるでしょう。

人間だから当たり前です。それを乗り越えて「どうやって自分を好きになるか」が重要なのです。” (p162-163)

と、自分を好きになること。誰の言葉か失念しましたが、上記一文から

「他人が自分に接して欲しいように、自分が自分自身に接しているか」という事を思い出しました。

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答えは、外ではなく、自分の内にある

「こもる力」を実践して、自分を好きになる過程を経て・・

” 自分がやりたいことをするという選択をした場合、おそらく自動的にそれまでの人間関係は疎遠となるか、なくなるはずです。

もちろん、それには人間関係を断ち切ることになるがゆえの葛藤や痛みもあるでしょう。

でも自分の中から湧きだした気持ちがそれを上回れば、勇気を持って選択することができると思います。

おもしろいもので、勇気を持って選択すれば、その世界に相応しい、あたらしい人が自然と現れます。

「引き合う周波数」のようなものがあるようで、もし自分の内面から湧き上がるワクワクすることを選択したなら、

ワクワクするような人に出会えます。そして新たな人間関係が構築されます。” (p167-168)

と、勇気を持って自分の内側と向き合えば、新たな自分と共に外側と交わる世界も刷新されたご経験について説明され

踏み出すことの勇気さえあれば、誰しも変われる事、ここに大いなる希望を読み取る事が出来ました。

また、

” こもり、自由に生きはじめたことで、「自分の人生は、自分が主人公なんじゃないのかな」と気づいたのです。

生き方が主体的、能動的なものに変わっていったのです。” (p181)

” 私は昔から将棋が好きでしたが、将棋やチェスでいうと、「盤上の駒ではなく、指し手になる」ということです。

自分の外側へ広がっていた世界は、実は自分の内側にあった。”

といった、それこそ人生観が180°変わるような効果も指摘されています。

本当は、自分で分かっている

コミュニケーションが、昔から今に至るまで社会生活を営んでいく上で求められている資質の上位である事は変わりないと思いますが

外側と繋がるためには、まず(自分の)内と繋がる事。その事が、市村さんの実体験をもとによく説明され

その効用であったり、育み方などについて丁寧に網羅的に扱われていると思います。

海外のコンテンツに触れていると、特に日本人は他の人たちと同様のことをしている事で安心感を得る傾向があるようですが

それも自分の内なる声に耳を傾けられていない証左と言えるでしょう。

自分の心に耳を澄ませ、自分を大事にする生き方、今一度、考えさせられ、

読後、そこに多くの方の共感が得られているものと実感しました。

本で提案されているのは、1日30秒の瞑想を継続する事で効果を実感出来るとありますから、多くの方のキッカケに繋がる事と思い、自分も実践してみようと思います。

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前回、募集させて頂いた『こもる力』プレゼント企画

1. 市村よしなりさんをご存じなかった方

2. ブログやFacebookで書評を書かれている方(今までやっていなくても「今回、書いてみるよ」という方も歓迎です)

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進呈用で9冊あったうち、まだ2冊手元にありますので、ご興味抱かれた方はコメントお寄せ下さ〜ぃ。


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