prime video検索で引っかかり、気になっていた
『なぜ君は絶望と闘えたのか 前編』を鑑賞。
一九九九年夏の震撼
同タイトルの門田隆将さん原作の(光市母子殺害事件)ドラマ化で、未読ながら数ある(門田隆将さんの)著書の中で最も売れた中の一冊と承知。
事件発生当時の報道は記憶にあったものの、凄惨な犯罪で、自発的に踏み込んでいくことはしていませんでしたが、
加害者はプライバシーが保護される一方、被害者はマスコミからの取材攻勢に、裁判所傍聴席での決め事に、心理的保護が至っていない実態等々、
事件そのものとは別途、ご遺族が理不尽さの数々に叫ばざるを得なかった状況が、映像を通じて痛いほど伝わってきました。
また、社会の一員であり続けないと世間の理解を得られないと、退職を思いとどまらせた会社上司に、寄り添った週刊新潮(作品中は仮名)のスタッフに、支えた人たちの存在に、温もりは(上記の)枠組みとは裏腹に印象に刻まれるものでした。
直視すべき現実
生命の尊さも改めて思いを及ばされ、加害者の衝動的、突発的な考えから多くの人たちの人生が狂わされたしまったこと、
被害者のバックグラウンドに触れると、やるせなさが募り、目を背けることなく、見るべき作品で、同様の境遇に多くの方々が苦しまれていることを知っていなければ、現実は変わっていかないのだと。
当初、前編、後編と一気に視聴するつもりでしたが、重量感から二回に分けることに。