オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:CBDオフィス需要減、金融機関が注視

CBDオフィス需要減、金融機関が注視

” オーストラリアの金融機関は、ニューサウスウェールズ州やビクトリア州で新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを受け、在宅勤務の長期化にともなう需要低下が予想されることから、オフィスなど商業用不動産の市場状況を注視しているもようだ。オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。

ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の企業・個人取引部門のアーバイン部長は、中央商業地区(CBD)の商業用不動産の市況について、

中長期ではAグレードオフィスが常に高い需要があるが、短期ではそれ以下のグレードオフィスの需要が低迷する可能性があると指摘した。

ウエストパック銀行の企業取引部門のリマ最高経営責任者(CEO)は、シドニー西部のパラマタでオフィスの需要が急増し、市場に構造的な変化が見られると分析。

労働者の居住地から近い場所にオフィスを構え、CBDから離れる傾向がみられるとして、長期的な変化に注目しているという。

一方、CBDのオフィス需要の低下が予想されるなか、オンラインショッピングの加速を背景に倉庫、流通センター、産業施設などの需要が大きな伸びを示しているという。

リマCEOは、市場は徐々に回復しているとの見方を示し、同銀としては「非常に楽観的」であり、ポートフォリオに対する自信も増していると述べた。”(出典:NNA ASIA

大枠で、オフィス街への通勤が、在宅または最寄りにシフトしている転換期の最中ということなのでしょうが、

(オフィス街を含む)中心地が如何に推移していくのか、都市の骨格を成す部分であることからも注目ですね。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年1月6日分の掲載記事です。

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