先週、中間記⬇︎をアップロードした
川相昌弘さんの『ベースボールインテリジェンス 実践と復習の反復で「頭を整理する」』を読了。
基礎からプロの領域
その(中間記)後、読み進めたのは
第3章 守備(連携)編
第4章 犠打編
第5章 打撃編
第6章 走塁編
の4章。守備に関して
” 私は、ヘッドスライディングで突っ込んでくる選手に対しては、左足を二塁ベースの前に置くことがあった。
ランナーがベースタッチするところに、左足を置いておくのだ。そうなると、ランナーはほかの場所をタッチせざるをえない。
そこを狙って、グラブを持っていけば、アウトを取れる確率が上がる。
「頭脳的と見るか」、「汚い」と見るかは人それぞれだろうが、私の現役時代はこういうプレーをする選手が結構いたものだ。私はプロの技術だと思っている。”(p109)
という基礎に裏打ちされたプロフェッショナルな領域に、
” 私が重視するようになったのが、打球の勢いよりも、打球を転がすコースである。たとえ、バットの芯に当たって、強い打球になったとしても、転がすコースさえ間違えなければいい。
すなわち、「打球のコース>打球の勢い」。そう考えるようになってから、バントの確率が格段に上がり、打席での気持ちも楽になったものだ。”(p145)
と、川相昌弘さんの代名詞とでも言うべき犠打に関して世界記録を打ち立てることになった軌跡に、
或いは打撃で
” 柳田悠岐でも吉田正尚でも、トップから後ろのヒジがヘソに近づき、コンパクトに振り下ろす局面が必ずある。
子どもたちが真似するのであれば、ぜひこの振り出しを参考にしてほしい。”(p199)
と、野球を上達させていく上で、大切なことが項目別に簡潔に書かれています。
実証されてきた教え
何より説得力があるのは、川相昌弘さんを指導された錚々たる先人たちからの指導、助言に、また、ご自身による実践に基づいた教えである点。
文字で想起しづらい部分、要点については、適宜写真での解説も添えられており、
実践の場がなくとも、例えばプロ野球中継を見る際、それらの視点を踏まえることにより、新たな視点で観戦を楽しめるように思います。