ニューサウスウェールズ州政府与党、コアラ保護法案で農家寄り妥結
” NSW州政府が導入したコアラ保護法案は、ジョン・バリラロ国民党党首兼NSW州副首相が、コアラ保護のために農家が犠牲になるとして保守連合分裂も辞さない強硬な態度を貫いていた。
結局、自由党が譲歩し、農家に対する役所への届けの手続きを簡略することに同意し、バリラロ州副首相は、「NSW州農村部の勝利」と発言した。ABC放送(電子版)が伝えた。
2020年9月にはバリラロ副首相が、現行法案を不満として、「無所属になり、法案に反対する」と脅している。
自由党の譲歩により、農村部は、法案に規定されたState Environmental Planning Policies (SEPP)の適用外になり、新しいコードの適用を受けるようになる。ただし、新しいコードはまだ策定されていない。
この妥協により、農地や林業地に区分された土地は、コアラ繁殖地保護を目的とする土地開墾規則の適用を受けなくなる。
バリラロ氏は、「NSW州農家の勝利であり、これで農民の利益とコアラとその生息地の保護とのバランスが達成できた」としている。
2020年制定SEPP法は、2021年制定SEPP法として修正され、シドニー都市圏、中部海岸、ブルーマウンテン地域などに適用されることになっている。
一方、農村地域は、来月に編成されるLocal Land Services Actの規則の適用を受けることになった。”(出典:NICHIGO PRESS)
オーストラリアならではの懸案ということでしょうが、政治的立場からみると物は言いようとなるのか、力技も感じられる部分に問題の容易でない点を感じさせられました。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年3月9日分の掲載記事です。
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