2021年5月 消費者マインド下落、予算案は効果小
” ウエストパック・メルボルン研究所は19日、オーストラリアの5月の消費者マインドが113.1ポイントと、前月から4.8%下落したと発表した。
2010年4月以降で、2番目に高い水準。連邦政府は11日に発表した2021/22年度予算案で多方面への大盤振る舞いを示したものの、同月の数値には結び付かなかったもよう。
4月の消費者マインドは118.8ポイントと、過去11年で最高を記録していた。
消費者マインド指数は約1,200人を対象に、個人の財政状態や景況感、出費状況などについての質問から割り出した経済指標。
100ポイントを超えた場合は「楽観」が「悲観」を上回り、100ポイント未満は「悲観」が「楽観」を上回っていることを示す。調査は5月10日~14日に実施された。
「今後12カ月の経済見通し」は前月比3.5%下落の121.1ポイント、「今後5年間の経済見通し」は6.7%下落の115.6ポイントとなった。
家計への信頼感では、「前年比の家計」は前月比5.4%下落の97.9ポイントだった一方、「今後12カ月の家計見通し」は6.9%下落の109.5ポイントだった。
今後12カ月間の失業者数の増加見込みを示す失業予測指数は、前月比15.3%下落の100.2ポイントと改善した。
「住宅の買い時」は3.4%下落の103.5ポイント、住宅価格予想指数は0.1%下落の163.8ポイントだった。
ウエストパック銀のチーフエコノミスト、エヴァンス氏は、「予算案で示された景気刺激策の規模を考慮すれば、政府は5月の消費者マインドのさらなる改善を予想していたはず」と指摘。
今回の結果については、11日の予算案発表以前に施策に関する多くの情報が報じられていたことで、発表当日にサプライズ要素がなかったことを反映しているのではと述べた。”(出典:NNA ASIA)
いまだ混乱の最中であり、一喜一憂せず、ある程度の期間で考慮、評価する必要性も感じられます。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年5月20日分の掲載記事です。
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