時節柄、映画館(シネマコンプレックス)に足を運ぶことは年に数回、という状況ながら
「映画を観る」という行為はごく日常的で、幼少の頃から親しんでいる楽しみですが、
数多鑑賞してきた映画の中で、その頂点に位置付けられる作品が『ミッドナイト・ラン』。
映画鑑賞の楽しみを決定づけた作品
日本でのロードショーが1988年12月〜。当時視聴していた「CBSドキュメント」でMCを務めていたピーター・バラカンさんの薦めに従って、学生時代に同級生と新宿の映画館に観に行った記憶。
シナリオの完成度に、当時では『アンタッチャブル』など「デニーロ・アプローチ」と称されるロバート・デニーロの徹底的な役作りとは対極的な飾らぬ演技に、或いはプレミアが付いたサントラ盤(=購入)に・・、
あらゆることが高い次元で調和された作品で、鑑賞後から心に深く刻まれた一本。
Midnight Run(1988)- Theatrical Trailer(Long Version)
金曜夜、iPhoneを何気にいじっていた際、ふと知ったもう一人の『ミッドナイト・ラン』主演 チャールズ・グローディンの訃報。
キャリアをフォローすることはありませんでしたが、その名はしっかり脳裏に刻まれており、先週↓に続いて
時代を感じさせられたり、しんみりさせられたことで。
金字塔作品での忘れ得ぬ
(上掲の)記事では
“「チャックはよき俳優であり、よき人物でした。『ミッドナイト・ラン』は彼のおかげでより素晴らしい作品になりました。彼の他界は非常に残念でなりません」”
というロバート・デニーロのコメントも寄せられていますが、
知名度では圧倒的な差がありながら、埋没することなく『ミッドナイト・ラン』の完成度への貢献は高く評価されるべきで、
映画館で体感させてもらえたことの記憶に多大なる感謝とともに、この場で故人を偲びたいと思います。